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情報コミュニケーション
学部

2017年度「インドシナ経済回廊研修プログラム」(文部科学省「大学の世界展開力強化事業」採択プログラム)実施報告

2021年03月19日
明治大学 情報コミュニケーション学部

SWU英語学科との交流SWU英語学科との交流

SWUとの模擬国連会議SWUとの模擬国連会議

世界遺産アユタヤ研修世界遺産アユタヤ研修

国連本部会議場での模擬国連国連本部会議場での模擬国連

アンコール・トム遺跡修復作業(1)アンコール・トム遺跡修復作業(1)

アンコール・トム遺跡修復作業(2)アンコール・トム遺跡修復作業(2)

カンボジア伝統舞踊アプサラダンスカンボジア伝統舞踊アプサラダンス

シェムリアップの中学校との交流学習シェムリアップの中学校との交流学習

カンボジア工科大学との交流学習カンボジア工科大学との交流学習

ダナン市外交部を訪問ダナン市外交部を訪問

ダナン国家大学国際連携部学生との交流研修ダナン国家大学国際連携部学生との交流研修

ミーソン遺跡での研修ミーソン遺跡での研修

フエの帝廟での研修フエの帝廟での研修

ハノイ貿易大学との交流食事会ハノイ貿易大学との交流食事会

ハノイ外国語大学との交流学習ハノイ外国語大学との交流学習

国連ハノイ本部会議場にて報告会実施国連ハノイ本部会議場にて報告会実施

ハノイ外国語大学での修了式ハノイ外国語大学での修了式

情報コミュニケーション学部は,2018年2月18日から3月17日までの28日間,本学部設置科目「国際交流(インドシナ)」としてベトナム,タイ,カンボジアの3か国を周る短期派遣プログラムを実施し,13名の学生(1年生5名,2年生8名)がプログラムに参加しました。

このプログラムではタイ,カンボジア,ベトナムのそれぞれ文化と発展段階の異なる3カ国の5大都市,バンコク,プノンペン,シュムリアップ,ダナン,ハノイをめぐり,6大学と交流学習を行い,6つの国際機関やNGOでブリーフィングやアクティブ・ラーニングを実施しました。プログラムはカンボジアとハノイの2大学を除いて全て英語で行われました。

<派遣プログラム・スケジュール>(一部紹介)
2018年
2月18日 成田空港発,スワンナプーム(タイ・バンコク)空港着
2月19日 ASEANセンターにてオリエンテーション,シーナカリンウィロート大学(SWU)と交流学習(アンケート作成,模擬国準備)
2月20日 SWUの学生と模擬国連実施 (Formal Speech)
2月21日 早朝に電車で世界遺産アユタヤへ
2月22日 国連アジア太平洋本部にて模擬国連実施
2月23日 バンコク発,ハノイ経由便にてシェムリアップ着
2月24日 アンコール・トム遺跡にて修復体験学習,バイヨン中学にて交流活動
2月25日 アンコールワット,プレループ,タプローム研修
2月26日 アキラ地雷博物館にて研修,ベンメリア見学
2月27日 アンコールワットにて日の出見学,バイヨン中学にて文化交流
2月28日 シェムリアップ発,プノンペン着
3月1日 王立プノンペン大学日本語学科見学,カンボジア工科大学と交流学習
3月2日 カンボジア工科大学と交流学習
3月3日 王宮,博物館,トゥールスレン,キリング・フィールド研修
3月4日 中間報告会準備
3月5日 カンボジア工科大学にて中間報告会
3月6日 プノンペン発,ホーチミン経由,ダナン着
3月7日 ダナン博物館,ダナン市外交部にて研修,国立保護公園見学
3月8日 ダナン国家大学と交流学習,ダナン郊外五行山,ホイアン見学
3月9日 ミーソン遺跡見学,フエに移動
3月10日 グエン王廟見学,フエ空港発ハノイ着
3月11日 交流学習の準備
3月12日 ベトナム日本人材開発機構(VJCC)にて研修,ハノイ貿易大学と交流学習
3月13日 ベトナム国家大学ハノイ外国語大学にてオリエンテーション,日本語の授業に参加
3月14日 ベトナム国家大学ハノイ外国語大学の日本語の授業での交流学習
3月15日 ハノイ国連本部(UN House)にて最終報告会
3月16日 ベトナム国家大学ハノイ外国語大学にて報告会
3月17日 ハノイ発,成田着

・バンコク
バンコクではシーナカリンウィロート大学と文化交流学習を行い,国連の持続可能な開発目標について模擬国連を国連のアジア太平洋本部の会議場で実施しました。
また,持続可能な観光開発についてアユタヤの世界遺産で研修を行いました。

・シェムリアップ
カンボジアの経済基盤となっている世界遺産アンコールワット遺跡群において,観光の持続可能な開発について学び,アンコール・トム遺跡で修復事業の実地体験を行いました。
バイヨン中学校では学校教育の実情についてブリーフィングを受け,子供たちと交流を行いました。
遺跡見学ではアンコールワット,プレループ,タブローム,ベンメリアに行きました。
また,アキラ地雷博物館では,いまだに続く内戦時代の地雷除去について話を伺いました。

・プノンペン
プノンペンでは王立プノンペン大学日本語学部および,カンボジア工科大学情報コミュニケーション工学部の学生と交流学習を行い,持続可能な開発,持続可能な観光開発などについてアンケート調査を行い,報告会を実施しました。
また,負の世界遺産であるポルポト政権時代の絶滅収容所トゥールスレン,処刑場であったキリング・フィールドの見学を行いました。

・ダナン
ダナンではダナン市外交部でブリーフィングを受け,市庁舎の見学を行いました。
また,ダナン市の行う持続可能な観光開発についての研修プログラムに参加し,ダナン国家大学の学生の案内により五行山等の見学を行いました。ミーソン遺跡,グエン王廟の見学も行いました。

・ハノイ
ベトナム日本人材開発センターにて,JICAのベトナム開発支援の状況についてブリーフィングを受けたのち,同センターがあるハノイ貿易大学と交流学習を行いました。
また,ベトナム国家大学ハノイ外国語大学の日本言語文化学部では日本語授業への参加と交流学習を行い,日越双方の学生で報告会を行いました。
そして,タイ・カンボジア・ベトナムの3か国を比較した報告会をハノイの国連本部にて行いました。

<参加者の声>
● 他大学との交流に意欲的に取り組んだ。目標を達成するために,積極的にコミュニケーションをとり,文化的価値観の共有ができた。

● 私が最も意欲的に取り組んだ内容は,現地の学生との交流です。タイ,ベトナム,カンボジアの三つの国の学生と交流しましたが,私たちを含めすべての学生が英語を第二言語として習っているため,発音などの問題で伝わりにくいことがあったり,聞きづらいことがあったりなどしました。しかし,たくさんの学生と交流するにつれなれてきて,スムーズに会話することができたことがよかったと思います。

● 観光業について意欲的に学んで,先生のもとで現地調査も加えながら最先端のことを学べた。

●協調性を一番大切にして生活していました。留学に一緒に行った先生・メンバー全員を大切にしようと日ごろから気を付け常に感謝をしたり,よいところがあったら褒めたり,自分から笑顔でいることで異国にいても安心感を提供できるように心がけていました。みんなを尊重しつつ共に成長できるように努力しました。

● タイでの模擬国連開催に尽力しました。今回は議長としての参加でしたので,会議の進め方や手続きの仕方を一から考え,日本人・タイの学生に伝えるという経験は,とても困難でしたが,自分を成長させてくれたと感じます。

● それぞれの国の文化を理解しようと努めました。結果として,歴史としての文化だけでなく,そこで暮らす人々の考え方や暮らしの様子まで理解することが出来ました。

●海外に行って初めて英語の重要さを強く認識することができました。そして,積極的にコミュニケーションをとって不十分な英語力で内容を伝えることに力を入れました。

● 教育関連について調べ,パワーポイントを作成すること。具体的な案やデータを提示することで説得力のあるプレゼンが作成できた。短期でたくさんの学生と交流することで英語力向上に努めた。発展途上国という未知の地で問題意識を常に持ち,思考をやめなかったことは後にいい勉強になった。