2010年6月2日

みなさま

経営学科で経営心理学やナレッジマネジメントを担当している中西です。いよいよ、就職セミナーの日程も決まりましたね。

先日、昨年まで全学の就職キャリア支援センター副センター長をやっていた関係で、リクルートの「リクナビ」編集長とお話をする機会がありました。

就職活動の早期化・長期化などの問題もディスカッションしたのですが、そのなかで就活中の学生の意識調査のデータを教えていただきました。印象に残ったの が「業種を選ぶ際、どう選べばいいかわからない」「やりたいことがはっきりしない」という学生がいずれも4割を越えていたという点です。

3年生のみなさんは、いかがでしょうか?

経営学部では、さまざまな授業のなかで、実際の企業活動を見る視点や事例を知る機会がありますね。戦略やマーケティング、財務や人事の視点など、ぜひ、学 部で学んだことを活かして業種や業界、仕事の中身を選んでください。一般的な人気業種や人気企業は、よくメディアで見かけるような会社ですが、その背景に は隠れた優良企業もあります。「サプライチェーン」(わかりますか?)の最初のほうにある原材料や部品のメーカー、インフラを支える産業、独自の試みを やっている中小企業などたくさん思い当たるでしょう。

ただし、業種、業界を検討するときには要注意。今日お会いした経営学部出身のある役員は、「IT業界、インターネット業界とひとくくりにされるが、インフ ラ企業とコンテンツ企業では求めるものが違う」とおっしゃっていました。個別企業の事業内容についてもしっかりと研究する必要があります。

また、「やりたいこと」をみつけるのは重要ですが、「やりたいこと」だけでは、企業は採用してくれません。自分が「やれること」は何かも学生時代につくっ ておきましょう。まずは、基本的な社会人としての力(「社会人基礎力」などといわれます)をつけてくれるといいかなと思います。

ちょっと長くなってしまいましたが、最近あったことから就職関係のお話をご紹介しました。
 

また来ます。