梅雨ですね、情報収集からはじめませんか?

2010年6月14日

こんにちは、管理会計学総論や簿記論を担当している会計学科の大槻です。

ワールドカップが始まりましたね。いよいよ今夜、日本が初戦を迎えます。しばらく寝不足な日々が続きそうですが、サムライ・ブルーの1サポーターとして日本を応援したいと思います。

それにも増して、これから力の限りサポートしていきたいのが、人生で「絶対に負けられない戦い」に挑むみんなです。このブログや就職セミナーなどを通じて微力ながら協力していくつもりですので、どうぞよろしくお願いします。

さて、本日とうとう関東地方も梅雨入りとなりました。鬱陶しい日々が続き、雨で外に出るのが億劫になる時季ですが、何から就活を始めてよいか悩んでいる人にとっては、好機かもしれません。何事もそうですが、就活でもまず情報収集をすることが重要で、外出の機会が減るこの時季はうってつけだからです。

まずは手始めとして、現在の社会経済的な状況や興味ある業界・企業の事情、何より自分自身について、いろいろと調べ考えてみてはいかがでしょうか?それらのことが、のちのち業界研究や企業研究、自己分析などに活きてくるはずです。企業経営では、PEST分析やSWOT分析(知っていますか?)を行って戦略を立案したりしますが、これを就活にあてはめて実践してみると役立つかもしれませんね。

みんなは情報収集の際に、自分自身のこと以外、ネットを使って調べることが多いかと思います。今や就活にネットは欠かせません。リクナビやマイナビなどの就職情報サイトを閲覧したり、企業や説明会に関する情報を入手したり、SNSやメールで仲間と情報交換をしたり、企業へエントリーをしたりなどなど、これから利用する機会がどんどん増えていくと思います。

ところが皮肉にも、そのようなネット利用の普及によって、就活がより厳しいものとなっているようです。

新聞報道(『日本経済新聞』,2010年3月13日付夕刊)によれば、

 「2011 年春向けの就職説明会で、学生が参加を断られるケースが急増している。厳しい就職状況で学生の危機感が強まり、インターネットを経由して申し込みが殺到。 短時間で企業が用意した座席数を超えてしまうためだ。『説明会の出席と採用・不採用は無関係』とする企業が多いが、4月の選考本番を直前にして学生たちは 焦りを募らせている。」
とのことです。

このような情報格差を生ずる状況が増えてくると、憶測が憶測を呼び、ネット上に玉石混交の様々な情報が飛び交うようになります。ネット上の情報はどれが事実でどれが嘘かわかりません。本を正せば事実であったのが、伝言ゲームを繰り返すうちに、まったく違ったものに変わってしまうことはよくあることです。みんなは膨大な情報の渦に巻き込まれないように、気をつけなければなりません。

他人の情報に惑わされないためには、自分で足を使って情報を収集するしかありません。明治大学出身の多くの先輩たちが、実社会で活躍しています。臆せずにコンタクトを取って、会いに行ってみてください。(OB・OG情報は、就職キャリア支援センターに用意されているはずです。)

まだそこまでは…という人でも、もっと身近なところで、家族や親戚には社会に出て働いている人がたくさんいますよね?そういう人たちと大いにコミュニケーションをとってください。

新聞報道(『日本経済新聞』,2010年5月12日付夕刊)によれば、全国大学生活協同組合連合会が大学生を対象に行ったアンケート調査(調査期間:2009年10~11月、調査対象:全国の国公私立31大学の学生、回答数:9660人)の結果では、 
「調査時点で企業からの内定を得ている4年生のうち、『家族との会話が多い』と回答した割合は71.2%だった。内定を得ていない学生を含めた4年生の全体の平均より4.0ポイント高い。逆に内定を得た学生で『少ない』と答えた割合は27.5%と平均(31.8%)を下回った。
家族以外との関係でも、教員やアルバイト先の上司、サークルの先輩など『目上の人との会話が得意』と答えた内定者は75.7%で、全体の平均より5.5ポイント高い。友人の数も『多い』『まあ多い』内定者が60.9%で平均を6.3ポイント上回った。
このほか、『自分の意見より周囲の意見を尊重する』『クラスやサークルなどでリーダーシップを発揮する』と自己分析する割合も、内定を得ている学生が全体の平均より高かった。」
とのことです。 

人生の先輩たちは、きっと喜んでみんなの不安や質問などに対してよいアドバイスをしてくれることでしょう。

梅雨のこの時期、就活についていろいろな人たちとコミュニケーションをとり、過去・現在・未来の社会・経済・業界・企業、そしてその中にいる自分の姿について、じっくりと思いをめぐらしてみてはいかがでしょうか?