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明治大学ボランティアセンター

【和泉ボランティアセンター】「痴漢事犯強化月間」の取り組みに協力しました

2026年06月23日
明治大学

神田悠李さん神田悠李さん

和泉ボランティアセンターでは、高井戸警察が毎年実施している「痴漢事犯強化月間」の取り組みに協力しています。今年度は「痴漢撲滅キャンペーン」のイベントが64日に永福町駅で開催され、多くの参加者が集まる中、めいじろう、ピーポくん、なみすけが登場し、全員で「痴漢撲滅宣言」を行いました。近隣の高校生や中学生、京王電鉄、三菱UFJ銀行永福町支店、などの方々と共に啓もうグッズの配布も行いました。


今年度は、学生ならではの視点を活かしたポスター制作の依頼を受け、法学部の神田悠李さんがコンセプト設計から制作までを担ってくれました。
完成したポスター4種、啓蒙グッズ(缶バッジ、カード)は、これまでとは異なる新しい視点で考えられています。
今回の制作では、犯人に警告を発することを目的とするのではなく、公共の空間にいる一人ひとりに情報を伝えると共に、「できる選択肢」を静かに提示することを重視しました。駅や大学といった公共空間では、強い言葉や感情的な表現が、かえって緊張や排除感を生むことがあります。また、被害経験のある方にとっては、それが負担やトリガーになってしまう場合も少なくありません。「誰かのために声を上げよう」といったメッセージも検討しましたが、「怒らなくてはいけない」「声を上げられない自分は弱い」といった心理的負担につながる可能性もあると考え、そうした違和感や居心地の悪さをできる限り取り除くことを意識しました。さらに、被害者への偏見につながらないこと、性別や当事者性を強く想起させる表現を避けることも大切にしています。
そこで、誰に対しても感情や当事者性を押し付けない存在として、表情を持たないニュートラルなモチーフである「アヒル」を採用しました。アヒルは異変を感じるとうるさく鳴いて周囲に知らせる習性があり、「見守る」「知らせる」「助け合う」存在の象徴としてデザインに取り入れました。
また、缶バッジに記された「私は痴漢を見たら通報します!」というメッセージには、痴漢防止を特定の誰かだけの問題にしないという意図が込められています。老若男女を問わず身につけやすいデザインとし、「この空間には行動する人がいる」という安心感を可視化することを目指しました。
今回の取り組みでは、応答行動(通報や協力)を静かに示すことを大切にしています。神田さんの提案は、この問題に対して感情的な優しさを訴えるのではなく、「優しさを設計する」という視点でアプローチしている点に大きな特徴があります。イラストとしての完成度も高く、思わず目を留めたくなる工夫が加えられていて、多くの人に自然とメッセージを届けられる仕上がりとなっています。
度重なる修正作業や確認に対しても丁寧に対応し、イベント終了後すぐに担当者へ感謝の言葉と賛辞を送っていた神田さんの強さと優しさを見て、活動に向き合う人としての温かさ、責任感や誠実さも感じました。

このポスターは、大学構内にも掲示予定です。ぜひご覧ください。