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明治大学体育会サッカー部(スポーツ編)

合宿所内に掲げられている行動規範 2009年 全日本大学選手権優勝 2010年 関東大学サッカーリーグ戦優勝 2016年 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント優勝 2019年 初の大学サッカー三冠獲得

 

サッカー部の沿革 「人間形成」の場

サッカー部OB会長 三輪昭二
 
 
 サッカー部は1921(大正10)年に故・井染道夫氏(元日本サッカー協会顧問)の尽力によって創部され、2021(令和3)年に創部100周年を迎える。この間、数多くの卒業生を輩出しサッカー界のみならず幅広く社会で活躍している。尚、2018(平成30)年現在プロサッカー選手として活躍している卒業生は50余名を数える。
 
 チームスローガン
 1993(平成5)年に井澤千秋氏が監督に就任し明治大学建学の精神に則り、チームの目標を【サッカーを通じての人間形成および学生サッカー界のトップに君臨する】事と定めた。
 ≪チームスローガン≫として
 ・礼節を重んじる
 ・思いやりと謙虚さ
 ・フォア・ザ・チーム
 ・考える力
 ・感謝の気持ち  
を掲げ、全部員の行動規範とした。
 
 サッカー界で活躍する主な卒業生
・杉山 隆一氏
 清水東高から1962(昭和37)年に入学、世界を驚かせた快足FW。東京、メキシコ両オリンピックに出場、特に1968(昭和43)年メキシコオリンピックでは日本サッカー初のメダル獲得の原動力となる。早稲田の釜本氏と黄金コンビを組み、この大会で釜本氏が得点王を獲得したが勿論、杉山氏のアシストが貢献していた。卒業後は日本リーグ(三菱重工)で活躍、現在の浦和レッズに繋がる。引退後はヤマハ発動機の監督を努めジュビロ磐田の基礎を造る。(2005年日本サッカー殿堂入り)
・木村 和司氏
 大学2年で日本代表入り。卒業後は日産自動車(現横浜マリノス)に入社、後に日本のプロ選手登録第一号となる。日本サッカーのプロ化に大きく貢献した。1985(昭和60)年10月ワールドカップアジア最終予選の韓国戦に放ったフリーキックは「伝説のフリーキック」として今も語り継がれている。現在はNHKの解説者として活躍中。(2020年日本サッカー殿堂入り)
・佐々木 則夫氏
 帝京高校時代に全国制覇し、1977(昭和52)年に入学。卒業後、日本電信電話公社に入社。2006(平成18)年日本女子サッカー代表のコーチを経て2008(平成20)年に「なでしこJAPAN」監督に就任。2011年FIFA女子ワールドカップドイツ大会でチームを日本サッカー界初の世界一に導く。日本に於ける女子サッカーをメジャーな競技にした功績は大きい。(2019年日本サッカー殿堂入り)
・長友 佑都氏
 2005(平成17)年東福岡高から入学、2008(平成20)年在学のままFC東京と正式契約。後にセリエAのチェゼーナ、インテルといったビッグクラブで活躍。卒業した選手の中で唯一ワールドカップに出場。南アフリカ・ブラジル・ロシア三大会連続で活躍した姿は記憶に新しい。常に全力でプレーする日本の左サイドバックは世界的にも大きな注目を浴びている。
その他、リオオリンピック代表で活躍した室屋選手(2017卒、現ハノーファー96)など、卒業生の活躍は枚挙にいとまがない。
 
 主な戦績
  1958年 全日本大学サッカー選手権優勝
  1964年 関東大学サッカーリーグ戦優勝、東西学生サッカー王座決定戦優勝   
  1975年 関東大学春季対抗戦優勝
  2007年 関東大学サッカーリーグ戦優勝
  2009年 全日本大学サッカー選手権優勝
  2010年 関東大学サッカーリーグ戦優勝
  2016年 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント優勝
  2016年 関東大学サッカーリーグ戦優勝
  2018年 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント優勝
  2019年 総理大臣杯、関東大学サッカーリーグ戦、全日本大学サッカー選手権優勝。三冠獲得
 特に2019(令和元)年は創部以来、初めて大学サッカー三冠獲得を成し遂げ、創部100年に花を添えた。
 その他2007(平成19)年天皇杯でJ2の京都サンガに勝利したのに続き、2009(平成21)年の天皇杯では大学勢として初めてJ1チーム(モンテディオ山形)を撃破。「ジャイアントキリングの明治」と大きな話題となった。
 
 最後に
 常に優勝争いをしている強豪校と自負しているが毎年、入部の際に本人・父兄には「明大サッカー部はJリーガ養成機関では無い」旨、説明している。学生の本分である学業を疎かにしない。
 神川前監督時代から早寝・早起き、授業出席など意識改革に着手、2003(平成15)年からいち早く朝練を導入。今でこそ他部、他校において一般的になった朝練だが明大サッカー部がその先駆けになったと思っている。伝統を受け継ぎながら新しい取り組みにチャレンジする。
 現在、部員約60名と栗田監督、吉見総監督、スタッフを中心にOB、父母一丸となってチーム力向上に取り組んでいる。