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明治大学体育会ラクロス部(スポーツ編)

ラクロス部男子 ラクロス部男子 ラクロス部女子 ラクロス部女子

 

ラクロス部の歴史
ラクロス部

 日本におけるラクロスの歴史は、1986(昭和61)年に慶應義塾大学が初めてチームを結成した事に始まる。1988(昭和63)年秋には関東の5大学(慶應義塾大、早稲田大、東京大、青山学院大、帝京大)で史上初めてのリーグ戦が開催された。明治大学ラクロス部男子は、小川将利(1992年商学部卒、初代幹事長・OB会長)が1988(昭和63)年に他大学の友人とともに活動を開始。同年秋、本学にサークルを発足し、そこに同級生数名が加わる事でチームとしてのスタートを切った。当時の全てのチームがそうであったように、ルールはおろか、実際に見た事も無いスポーツを一から始める事となり、借り物の道具で、他大学の選手に教えを請いながら、寒風吹きすさぶ多摩川の河川敷で初めての練習が開始されたのだった。
 ラクロスは陸上の格闘技とも呼ばれるコンタクトスポーツであり、戦略性にも富んでいる。競技自体の魅力とともに、誰でも一番になれる可能性のある新スポーツとして急速に学生を吸引。本学においても男子は1989(平成元)年に新入生を迎えると本格的なチーム練習が開始され、ひたむきに練習を積み重ねていった。
 女子は、1990(平成2)年春、高橋紫(旧姓和泉、1993年経営学部卒、初代OG会長)が早稲田の女子チームの練習に参加する事から始まった。男子部員の助けを借りて和泉キャンパスで勧誘等の活動を行った後も、初年度は部員も少なく、他大学との合同練習や合同チームでリーグ戦に参加していた。
 男子の戦績は、1989(平成元)年初出場の第2回学生ラクロスリーグ戦の結果は4戦全敗であったが、1991(平成3)年には2勝2敗ながら、先行して創部された上位校と競り合うまで力をつけた。その後何度か2部降格を経験するも、概ね関東学生リーグ1部の実力を維持し、2003(平成15)年に関東ベスト4、2013(平成25)年に関東準優勝の成績を収めた。
 女子の戦績は、単独チームとしてリーグ戦に参加出来るようになってからも暫く3部に停滞する年が続いたが、外部コーチの招聘等で体制を整えてからは徐々に力を付けていき、2008(平成20)年の1部昇格以後、毎年着実に順位を上げ、2014(平成26)年に初の学生選手権優勝の勢いのままに全日本選手権大会優勝を収めた。2015(平成27)年には史上初の全日本選手権大会2連覇を果たした。ラクロス経験者の推薦入学がない明治大学の快挙は他校からも一目置かれていたが、日本一を掴んだ秘訣は「準備力」に尽きる。ベンチに入るメンバー、スタンドで見守るメンバー、学年も関係なく部員全員が対戦の準備を何日もかけ行った。結果、対戦相手1人1人の強み・弱み・クセ、チームとしての攻撃方法等を部員全員が想定出来ている状況下での試合となり、持っている力を100%出せた自信のある試合運びが出来たと考える。
 1988(昭和63)年の発足時、サークル名を「明治大学ラクロス部」として登録したが、これは将来体育会加盟を目指す意味が込められたものである。1993(平成5)年に体育同好会連合会に正式加盟、2018(平成30)年に悲願の体育会に正式加盟するに至る。草創期の情熱はしっかりと受け継がれ、今も日々明治大学ラクロス部の伝統が築かれている。