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明治大学体育会相撲部(スポーツ編)

 

明治大学体育会相撲部
部長  外池  力
総監督 小川 清彦
監督  守重 佳昭
 
 明治大学相撲部は1905(明治38) 年、端艇部、柔道部、剣道部、相撲部、硬式庭球部とともに創部した。同年10月には横綱常陸山を招聘し、土俵開きを行った。当時は学生相撲の公式大会は開かれておらず、各種記念式典などの課外活動に取入れられていた。
 1909(明治42)年7月25日、大阪・浜寺公園海水浴場で大阪毎日新聞社主催の学生相撲大会が開かれた。これが学生相撲の始まりであり、戦後「学生相撲選手権大会」と称され、学生日本一を決める大会となった。戦後一時中断されていたが今年(2020年)で98回目を迎える。
 当相撲部は全国学生相撲選手権大会の団体戦において、優勝6回、準優勝13回、第3位11回を数え、95回記念大会では優秀校として表彰された。また、個人戦でも学生横綱4名を輩出し、アマチュア会の最高峰の大会である全日本選手権では3名の全日本チャンピオンを輩出した。
 中でも1949(昭和24)年卒の影山信雄氏は1947(昭和22)年に開催された戦後2回目の第25回全国学生相撲選手権で学生横綱となり、1953(昭和28)年に開催された第1回全日本相撲選手権大会でも優勝し、学生横綱、アマチュア横綱の2大タイトルを獲得した。その他、数々の大会でも個人優勝しアマチュア相撲界に偉大な軌跡を残した。
 また、1985(昭和60)年卒の吉橋博之氏は1983(昭和58)年開催の第61回全国学生相撲選手権で学生横綱となり、1994(平成6)年開催の第43回全日本相撲選手権大会で優勝し、当校出身者では2人目の2大タイトル獲得者となった。
 また、卒業後に大相撲入りする学生もおり、1985(昭和60)年卒・綛田清隆氏(元関脇栃乃若、現春日野親方)や、1995(平成7)年卒・谷地仁氏(元小結栃乃花、現二十山親方)、1997(平成9)年卒・安本栄来氏(元幕内玉力道、現松ヶ根親方)、同じく1997(平成9)年卒・富永丈喜氏(元幕内武雄山、現山分親方)がいる。現在は皆、大相撲で親方として後進の指導にあっている。現役では2016(平成28)年卒武政進之介氏(幕下元亀、2020年9月現在)がいる。
 これまでの115年間でのすべての大会の団体成績は優勝56回、準優勝83回、3位79回、合計218回を数える。しかしながら、ここ数年の相撲部は優勝から遠ざかっており、上位入賞もできていない現状が続いている。東日本学生相撲個人体重別選手権優勝者や、全日本学生相撲個人体重別選手権の入賞者は毎年のように輩出しており、全日本学生選手権の2018年大会、2019年大会では、2年連続で団体戦優秀8校に選出された。しかし、上位4校の壁は厚く敗退が続いている。現役の学生は常に全国学生選手権での団体優勝を目標に頑張っており、今後、通算57回目、全国学生相撲選手権では7回目の優勝を達成できるよう、部員一丸となり前へと力強く進み続けていくであろう。