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明治大学体育会ラグビー部(スポーツ編)

(撮影 明大スポーツ) (撮影SHINSUKE IDA) (撮影SHINSUKE IDA)

 

ラグビー部の略歴
 
 明治大学ラグビー部オールドボーイズ倶楽部

ラグビー部は、明治大学14番目の運動部として1922(大正11)年に創部、翌1923年に正式承認を得た。その後、1929(昭和4)年から67年間に渡り北島忠治監督が指揮を執った。
 かつて言われた「明治重戦車フォワード」というのは、まさに長年揺るぐことなく押し進めた「北島ラグビー」の心髄であった。
 明治ラグビーを語るうえで象徴的な言葉として「前へ」とか「前進」というのが常に登場するが、これは、北島監督が長年積み上げてきたラグビースタイルの思想が凝縮されたものである。
 「ゴールラインに対して真っ直ぐ走れ」、「躊躇せず突進せよ、最後まで諦めるな」、「低いプレーで、チーム団結して当たれ」、「全速力でプレーせよ」、加えて「技術に走らず精神力に生きよ」、「身を殺してボールを活かせ」。これらが「明大ラグビー部十訓」と言われるものの一部である。言葉面を読めば、力ずくの精神論ととられがちだが否、北島監督自身が実践し、そして教育し続けた真骨頂は「フェアプレー精神」である。
 ラグビーに向かう絶対的な姿勢としてのフェアプレーはもとより、日常においても、他者に対してのフェアー、そして自己に対してのフェアーの精神である。
 ルールを守る、物事に真正面から正々堂々と立ち向かう、潔く全力を賭して責任を全うする、というのが明治ラグビーの実践的精神の支柱である。これを以ってして人から信頼され、人の役に立てる「人間としてのプレーヤー」を輩出することこそがその強い思いであった。
 明大ラグビー部が排出してきた全日本代表選手ほか優秀選手には枚挙に遑がない。その時代ごとにプレーの違いはあるものの、一貫した直線的プレーそして、フェアプレーの精神は全プレーヤーに引き継がれている。
 それはラグビーのプレーのみならず、社会人として明治ラグビー卒業生のなかに脈々と生きつづけている。
 明治ラグビーにとって最大のライバルである早稲田大学、慶応義塾大学との対抗戦及び、大学選手権での対戦成績は以下の通り。
  <早稲田大学>               <慶応義塾大学>

対抗戦 95戦 39勝 54敗 2分け     対抗戦 94戦 54勝 37敗 3分け

選手権 14戦 8勝  6敗 0分け      選手権   8戦  6勝  1敗 1分け

合計  109戦 47勝 60敗 2分け     合計  102戦 60勝 38敗 4分け

 これまで当部は、日本選手権優勝1回(1975年)、大学選手権においては1972(昭和47)年に早稲田大学を破り初優勝して以来、計13回の優勝を重ねており、これは早稲田大学の16回に次いで2番目に多い数字となる。近年は優勝から遠ざかっていたが、2019(平成31)年正月の大学選手権決勝戦で勝利を飾り、22大会ぶりの優勝を果たした。

(2018年現在)