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明治大学体育会ボードセーリング部(スポーツ編)

セーリング女子RS:X級で東京五輪代表に内定している須長由季選手 1997年以来21年ぶりとなるインカレ団体戦優勝を果たした(2018年) 2019年に川野部長と加藤監督が駿台体育会から団体優勝部表彰を受けた

 

ボードセーリング部
 
部長 川野明正 (法学部教授)
監督 加藤学         
 
 ボードセーリング部は、1980(昭和55)年に創部された。しばらくは拓殖大学の一強時代が続いたが、1986(昭和61)年に全日本学生ボードセーリング選手権大学対抗戦(インカレ団体戦)において優勝したことで、強豪の仲間入りを果たす。その後、全日本学生ボードセーリング選手権(インカレ個人戦)においても男女ともに複数の優勝者を輩出し、1993(平成5)年には2度目のインカレ団体戦優勝を果たした。この功績が称えられ、1987(昭和62)年に体同連に、1995(平成7)年には明治大学体育会に正式加盟が認められ、現在体育会の中では2番目に新しい部として活動している。競技としても、1996(平成8)年にアトランタオリンピックの正式種目に公認された新興スポーツである。
 プロ・実業団においても卒業生が素晴らしい活躍をみせる。
 1995(平成7)年卒の佐藤素子はウェイブ競技の腕を磨き、2004(平成16)年のPWAハワイプロにて優勝し、W杯を制した初めての日本人となる。1998(平成10)年から2019(令和元)年まで、2度の出産年を除き、19回に及び年間王者を獲得した。2019(令和元)年のマウイW杯においても3位入賞を果たすなど、現在も活躍するトップセイラーである。
 インカレ個人戦2連覇を果たした須長由季(2003年卒)も世界で活躍する選手の一人である。卒業後、ヨットの470級でオリンピックを目指したのち、RS:X級に転向する。2012(平成24)年同級でロンドン五輪に出場し、21位という結果を残した。リオ大会を逃したが、2020(令和2)年2月の世界選手権で選考を勝ち抜き、2大会ぶりの五輪代表に内定を果たした。
 現在、ボードセーリング部は新時代を築きつつある。古豪と言われながらなかなか結果を出せない日々が続いたが、2017(平成29)年、冨澤喬穂(2018年卒)が、インカレ個人戦優勝を果たした。これを機に、関東学院大学や、京都大学や同志社大学を代表する関西の大学に敗北を喫していた我が部に新しい風がもたらされた。翌年は平林亮太(2019年卒)率いるチームが1997(平成9)年以来21年ぶりとなるインカレ団体戦優勝を果たし、その翌年には森平裕也(2020年卒)率いるチームが初の2連覇を成し遂げた。
 今年度(2020年)はオリンピック強化選手である池田健星(法学部4年)が主将を務め、部員一同一丸となってインカレ団体戦3連覇に向けて精進している。
 我が部は今年で創部40周年を迎える。インカレ団体戦優勝を経験した加藤監督(1994年卒)をはじめとするOBOGが集い、学生主体でしっかり運営していくために、現役生の活躍をサポートする、より層の厚いチームにしていく所存である。