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明治大学史資料センター

村上大学史資料センター所長、博物館学生広報アンバサダーらが小田原市立城南中学校にて講演

2024年09月11日
明治大学

三淵嘉子の業績を話す、村上法学部教授三淵嘉子の業績を話す、村上法学部教授

「明治大学博物館×三淵邸・甘柑荘スタンプラリー」の説明をする、村松遥香さん(文学部3年・右)「明治大学博物館×三淵邸・甘柑荘スタンプラリー」の説明をする、村松遥香さん(文学部3年・右)

「三淵嘉子さんが学んだ千代田区マップ」の説明をする、中野陽登さん(商学部2年・右)「三淵嘉子さんが学んだ千代田区マップ」の説明をする、中野陽登さん(商学部2年・右)

講演を終えて(左から、上谷玲子さん・村上一博教授・村松遥香さん・中野陽登さん)講演を終えて(左から、上谷玲子さん・村上一博教授・村松遥香さん・中野陽登さん)

明治大学史資料センターは、9月9日に小田原市立城南中学校にて、三淵嘉子さん(1938年法学部卒)に係る出前授業を行いました。
三淵さんは、明治大学専門部女子部を経て、1938年法学部を卒業。高等文官試験司法科に合格、日本初の女性弁護士(久米愛・中田正子・三淵嘉子、いずれも本学出身)となりました。現在放送中、NHKの連続テレビ小説『虎に翼』の主人公モデルです。

今回、小田原市立城南中学校の生徒に対する郷土学習や人権教育を目的として、小田原市・板橋地区・明治大学による連携・協働事業の出前授業が企画されました。
城南中学校の所在する板橋地区には、初代最高裁判所長官・三淵忠彦氏が昭和初期に建て、晩年を過ごした三淵邸・甘柑荘が保存されています。三淵さんは、忠彦氏の長男・乾太郎(けんたろう)氏と再婚した後、この邸宅を別荘として愛用していました。

体育館で行われた出前授業には、全校生徒約150名が参加しました。
まず、大学史資料センター所長の村上一博法学部教授から、三淵さんの業績や社会背景などが説明され、時代を切り拓き、懸命な努力を重ねてきた女性法曹の先駆者である姿を伝えました。
次いで、三淵邸・甘柑荘保存会の上谷玲子代表理事から、数寄屋家屋の甘柑荘を保存する意義などが説明され、板橋地区の歴史的文化的価値と自然の恵みを継承しつつ、地区として活用する意義を語りました。
最後に、明治大学博物館学生広報アンバサダーの村松遥香さん(文学部3年)と中野陽登さん(商学部2年)から、博物館で開催中の企画展「女性法曹養成機関のパイオニアー明治大学法学部と女子部ー」に併せて企画した、「明治大学博物館×三淵邸・甘柑荘スタンプラリー」と「三淵嘉子さんが学んだ千代田区マップ」を説明し、両施設への訪問を促しました。

当日の気温は32℃を超え、残暑厳しい体育館という環境でしたが、生徒の皆さんは配布資料に目を配りつつ、講師の説明にうなずき、最後まで真剣な姿勢で授業を受けていました。
明治大学史資料センターでは、今後も明治大学史に関する調査及び資料収集を通じ、地域社会との連携によって、地域の人材育成や課題解決に貢献していきます。
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