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平家物語と現代

開催期間:2012年05月12日
明治大学 社会連携事務室

第1部講演 清盛の死—平家物語をどう読むか
平家一門の断絶を確認し、建礼門院の往生で終る平家物語は、単なる世の無常を説いた作品というだけではなく、歴史的運命がもたらす滅びの現実をしかと見据えた死の文学であるともいえます。生の豊穣の中にいて、いささかな不安をも感じながら生きている21世紀の私たちは、いま平家物語という古典をどのように受けとめたらよいか、という一つの指針を、清盛の個性的な死を通して考えてみたいと思います。   

第2部講演 大河ドラマの時代考証—平家物語をどう観るか
大河ドラマを陰で支える重要な役割のひとつが時代考証です。歴史的事実とドラマ的真実をどこまで整合させるのか、ドラマと文学ではどこが違うのか、番組制作での時代考証の実態を舞台裏のエピソードを交えながら語ります。 

日 時 2012年5月12日(土)13:00~15:00(12:30開場)
開 場 明治大学駿河台キャンパス リバティタワー地下1階1001教室
料 金 一般:1000円 明大生、リバティアカデミー会員:無料 
申 込 満員御礼(定員に達しました。予約を締め切らせていただきます。ありがとうございます。)

【講師紹介】
大野 順一 (オオノ ジュンイチ)
詩人、日本文芸家協会会員
筆名大野純。元明治大学文学部教授。専攻は平家物語、日本文芸思想史。主著『平家物語における死と運命』『死生観の誕生』『詩集幻化逍遥』『詩と死と実存-日本文芸思想史研究』(第5回茗水クラブ学術奨励賞受賞)『色好みの系譜-日本文芸思想史』『句集風吟帖』『わが内なる唐木順三』『芭蕉と生きる十二の章』ほか、編著・論文など多数。

大森 洋平 (オオモリ ヨウヘイ)
NHKドラマ部 チーフディレクター[考証担当]
昭和34年東京都生まれ。東北大学文学部西洋史学科卒業。同年NHK入局。
秋田放送局、古典芸能部、京都放送局、教養番組部勤務を経て、平成11年より時代考証業務を担当。現在はドラマ部に所属して、ドラマとドキュメンタリーの時代考証業務に従事。

お問い合わせ先

明治大学リバティアカデミー事務局
駿河台キャンパス・アカデミーコモン11階
東京都千代田区神田駿河台1-1
TEL:03-3296-4423
https://academy.meiji.jp