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震災復興活動のための調査を行いました

2013年02月21日
明治大学 震災復興支援センター

 2月14日、明治大学震災復興支援センター副センター長水野勝之商学部教授、客員研究員2名及び明治大学商学部4年生が、東北芸術工科大学共創デザイン室、及び卒業/修了研究・制作展を訪問しました。
 東北芸術工科大学は、地域の企業や各組織から委託を受け、それにこたえて商品やデザインを生み出しています。特に、東北被災地からの依頼も受けているので、本学としてもそうした試みができないか、調査を行いました。当日は共創デザイン室主事の遠藤牧人様、主幹研究員の上原勲様(プロダクト学科准教授)にご案内いただきました。

 初めに訪問した卒業/修了研究・制作展では、プロダクトからグラフィックデザイン、企画構想、美術系の学科まで学生のみなさんの展示を見ることができました。全体として印象的なのは、企業(特に地元企業)と連携した質の高い作品が多いということです。
 次に共創デザイン室を訪問しました。共創デザイン室では、年間200件以上のデザイン依頼が、山形県を中心に東北の近隣地域の企業から寄せられており、被災地からの依頼も多いそうです。その内、80件近くを実際に仕事として受注し、大学内のリソースを地域に還元しています。中味は非常に優れているにも関わらず、デザインの関係で売れないといった商品のパッケージデザインをしなおし、人気商品にするといった事例を数多く生んでいます。共創デザイン室への依頼は、ほとんど口コミだそうです。大学資源を地域に還元し、デザインによる産業振興を行うという大学の一つの理想の形を実現しているように見えました。

 今回の訪問を通じて得た大学内における震災復興活動のヒントを、今後の明治大学の活動に活かしていきたいと考えています。早速、帰りの新幹線では、参加した研究員と学生との白熱した議論が行われました。