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教員からのメッセージ 数学科

数学科

自然科学や社会と数学とのかかわりを学び、今日も活発に研究される重要課題を見据えよう  坂元 孝志 准教授



 数学は暮らしにおける課題を解決するうえで役立つものであり、自然科学や社会と密接なつながりをもつ学問です。入学時点では、高校の教科書を理解する力があれば大丈夫。明治大学の数学科は学生に対する教員の数が多く、教員の目が行き届きやすい環境で、じっくり段階を踏んでハイレベルな数学力を身につけられます。大切なのは「数学が好き」なこと。何気ない日々の中でも数学的要素に思わず反応する、そんな学生を歓迎します。
見えない世界を見てみよう  今野 宏 教授



 みなさんは「幾何」というと何を想い浮かべますか。高校までに学ぶ幾何は、ユークリッドにより紀元前300年頃に体系化されたもので、ユークリッド幾何と呼ばれています。19世紀前半には非ユークリッド幾何というユークリッド幾何とは全く異なる幾何の世界が発見されました。そして、19世紀から20世紀のはじめにかけて、ガウス、リーマンをはじめとする多くの数学者の努力により、幾何は大きく変貌をとげ、現代の幾何へと進化しました。
 現代の幾何では、さまざまな空間を調べます。これらを我々は直接目で見ることはできないのですが、こうした空間は、次元の高いもの、次元の低いもの、平らなもの、曲がっているもの、それぞれ特徴をもっています。そして、これらの空間は単なる空想の産物ではなく、宇宙や素粒子の世界を記述するのにも不可欠であり、自然界あるいはもっと普遍的な世界につながっています。このような「目に見えない世界を見る」、これが幾何のおもしろさです。
理工学部