遺伝子から細胞まで—生物物理はおもしろい— 【平岡研究室】
左上:遺伝子のAFM像 右上:HeLa細胞のミトコンドリア染色像
生命を科学するためには、理論的にも技術的にも物理学的サポートが必要とされる時代です。物理学科の中にあって生物の研究をしているこの研究室にとって、ここはまさにうってつけの環境です。研究室では、生物が光や放射線などの物理的ストレスを受けたときに、生体内でどのような反応連鎖と応答が起こっているのかを調べる情報伝達機能の研究をしています。そのためには、タンパク質・遺伝子発現の解析、活性酸素やフリーラジカルの検出などが欠かせません。ここには、電子スピン磁気共鳴装置や、トンネル効果・原子間力を使ってナノレベルの構造観察と物質間力の測定をする走査型プローブ顕微鏡などが整備されていて、生体試料に応用することができます。細胞を顕微鏡で見ると、いつもその繊細さと造形美に大きな感動を覚えます。生物の美しさ・複雑さに触れながら、情報伝達機能解明の実験をし、検出装置の理論をゼミナールで学生と一緒に勉強していくことがとても楽しいと感じています。