Go Forward

研究・知財戦略機構

「明治大学 野生の科学研究所」を開所しました

2011年10月20日
明治大学

 明治大学は、新しい知の拠点、「明治大学 野生の科学研究所」(ISS)を開所しました。
 野生の科学研究所は、科学というものをもっと豊かで、具体的なものにつくりかえていくという目的のもと、日本文明の潜在能力を目覚めさせ、21世紀に必要とされる「新しい学」の創出をめざします。今日まで蓄えられてきた膨大な知的活動の成果を最大の資源として、自然科学•経済科学•社会科学等を包摂する、大きな原理を探求していきます。

◎研究所所員
 思想家・人類学者である中沢新一を所長とし、多彩な研究分野を横断し、強力な研究員が集います。明治大学の専任教員からなる研究所員を中心に、国内・国外に広がる多くの協力者や研究者と連繋しながら、あたらしい「野生の知」の地平をひらきます。

<研究所所員紹介>
  研究所長 中沢新一(思想家・人類学者/特任教授)
  研究所員 金山秋男(法学部教授)
         管啓次郎(理工学部教授)
         越川芳明(文学部教授)
         土屋恵一郎(法学部教授)         他 学内外研究員

◎研究所の概要
 科学に人間の野生を取り戻すことをめざし、新しい「人間の学」をつくりだすこと—明治大学 野生の科学研究所は現代人の心にふたたび創造的な「野生」を取り戻させるための運動の拠点たらんと欲しています。
研究は以下の5つを主軸として進められます。すなわち(1)野生の心、(2)エネルゴロジー(エネルギーの存在論)、(3)リムランド(周縁のクニ)としての日本、(4)死を組み込んだ人間の学、(5)芸術人類学の展開、です。これらの領域は相互に結びつきながら、「野生の科学」の重要な構成部分となります。
 このような探求は、大学内外で活動するさまざまなプロジェクトとも積極的に連繋して進められ、《野生の知》をさらに実りあるネットワークへと拡大させていきます。

◎施設
 明治大学駿河台校舎から徒歩1分の距離に開設された明治大学野生の科学研究所は、356.52m2のフロア面積の中に、研究スペース、ミーティングスペース、レクチャースペースやラウンジを兼ね備えたフレキシブルな空間です。このスペースはオープンで横断的な研究やイベントが行われていく、野生の知の発信地となります。

◎研究所の事業
・野生の科学に関する研究・調査
・国内外の研究者との学術交流の推進
・刊行物、Web等による情報の相互活用・共有化と公開
・研究会、講演会、講座、国際研究集会、シンポジウムなどの開催
・野生の科学を基盤とした仕組み作りの発掘、企画・提言とその充実
・国内外の野生の科学に関する研究者の育成・援助
・芸術活動・文化財等保存運動の支援とアーカイヴ化
・共同研究による社会貢献
・その他、本研究所の目的に相当する事業

◎情報の発信
・研究所ホームページ  http://sauvage.jp/
・野生の科学ツイッター http://twitter.com/#!/science_sauvage
・研究会成果冊子の作成

なお、10月21日15時から、明治大学紫紺館(駿河台キャンパス)にて開所記者会見を開催いたします。