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研究・知財戦略機構

萩原一郎 研究・知財戦略機構 特任教授(MIMS所員)他3名が日本シミュレーション学会論文賞を共同受賞しました

2012年10月10日
明治大学 研究・知財戦略機構

このたび、萩原一郎 研究・知財戦略機構 特任教授(MIMS所員)、Maria Savchenko他3名が日本シミュレーション学会論文賞を共同受賞しました。

日本シミュレーション学会論文賞は、同学会が発行する『日本シミュレーション学会論文誌』に掲載された独創性の高い優秀な研究論文に贈られる賞です。

受賞論文および理由は、次のとおりです。

受賞論文:
Maria Savchenko, Luis Diago, Vladimir Savchenko, Olga Egorova and Ichiro Hagiwara.「Mesh Segmentation Using the Platonic Solids」『 日本シミュレーション学会論文誌』,Vol3, No.1, (2011-3), pp.1-10.

授賞理由:
リバースエンジニアリングは、物造りにおいてはCADや解析と同程度に使用されているにも関わらず両者のような決定的なシステムは未だ得られていない。これは、CADパッチを得るためにかなり広い領域に亘って分割する際、特徴線がその中に入ると、CADパッチの表現が困難となる。この特徴線を自動的に捉えることが困難であるためであり、様々な対応が検討されていた。従来の方法は、各点で法線方向を求め、空間は3軸であるから六面体の3軸と比較され最も近い軸の方向とし、近い軸が変わるところを特徴線とするまでは全ての手法で共通であった。本論文で5つの正多面体であるプラトニックソリッドを初めて持ちこむことにより、格段に精度が向上することが示され、実際のシステムLockFormに取り入れられている。以上のように本論文は極めて独創性に富み実用性も高い。

<参考リンク>
日本シミュレーション学会