先端数理科学インスティテュート（MIMS）の山本誉士 研究・知財戦略機構特任准教授がこのたび、大阪市天王寺動物園との共同研究により、エンリッチメント大賞2020奨励賞を受賞しました。
受賞対象となったのは、大阪市天王寺動物園「高齢ラクダへの取組み」に関わる共同研究です。山本准教授は、高齢ラクダの左前脚にデーターロガーを装着することで、「立位，座位（横臥位含む），立位歩行，座位歩行，起立に要する時間」の行動を記録。得られた定量的な測定結果をもとに詳細な行動分析を行いました。この結果をもとに、高齢ラクダの健康寿命維持のための自発的な行動を促すべく、動物園との協働で飼育環境の改善を行い、立位時間の増加につなげたことが評価されたものです。
表彰式・受賞者講演会は以下のとおり開催予定です。
「エンリッチメント大賞2020表彰式・受賞者講演会」
日時：2020年12月5日(土) 13:30開会～16:30閉会（予定）※オンライン形式で開催
主催：市民ZOOネットワーク
【環境エンリッチメント（environmental enrichment）とは】
「動物福祉の立場から､飼育動物の“幸福な暮らし”を実現するための具体的な方策」のことを指します。（中略） 動物園での飼育環境に工夫を加えて、環境（environmental）を豊かで充実（enrich）したものにしようという試みが環境エンリッチメントなのです。
（※市民ZOOネットワーク公式ページより抜粋）
【関連リンク】
エンリッチメント大賞2020
研究内容詳細
受賞の声
市民ZOOネットワークについて
左前脚に装着しているデータロガー
天王寺動物園の高齢ラクダ「ジャック」
