明治大学先端数理科学インスティテュート(MIMS)の杉原厚吉研究特別教授の錯視研究作品がこのたび、世界錯覚コンテスト2020(Best Illusion of the Year Contest 2020)において、見事に最優秀一位を獲得し、優勝を飾りました。同コンテストでの杉原教授の優勝は、通算4回目の快挙となります(他に準優勝も2回)。
【杉原研究特別教授のコメント】
今回の作品(立体版シュレーダー階段図形)は、立体の絵と本当の立体とを混在させると絵の部分も立体と見てしまう脳の振る舞いを調べる実験材料として作ったものです。シュレーダーの階段という150年以上前から知られている多義図形に手すりの立体を取り付けたものですが、元の図形とは違う多義性が生まれます。この研究は始めたばかりで調べたいことはたくさんありますが、そのスタートの時点でこのように評価していただけたことは、とても励みになります。
▼優勝作品の解説(Kokichi Sugihara's Homepage)
2020年ベスト錯覚コンテスト優勝「立体版シュレーダー階段図形」
※紙工作用の展開図も公開中
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▼ベスト錯覚コンテスト公式サイト(決勝進出者10名の作品)
2020 Finalists | Best Illusion of the Year Contest