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文学部の語学教育

ドイツ語

ヨーロッパ文化の要、議論する人たちの言葉
 ドイツ語は主としてドイツ、オーストリア、スイスで使用されている言語で、EU域内では最大の話者をもっています。ドイツ語圏の国々は近代以降、哲学や音楽、自然科学など、科学・思想・芸術のさまざまな分野を牽引してきましたが、それは、周囲の国や過去の遺産から必死で学び、もがき苦しんだ成果でもありました。ドイツは政治的には、統一国家の成立が遅れた後進国だったのです。後進国であるがために、20世紀には大きな過ちも犯しました。しかし現在のドイツは、そうした負の歴史に対しても真剣に向き合おうとしています。
 ドイツ語は、日常言語がそのまま学術用語でもあるため、コミュニケーションの言語としても、書物の言語としても、大いに皆さんの力となるはずです。異なる意見に耳を傾け、難問にも真摯に向き合い議論する人たちの言葉を学んでみませんか。
まずはドイツ語漬けになろう!
 ドイツ語でニュースを聞き、ドイツ語の本を読み、ドイツ語でメールを書き、ドイツ映画を見て友人と語りあう—ドイツ語をマスターするには、朝から晩まで、そんなドイツ語漬けの生活になるのが一番です。とはいえ、限られた時間で確実にドイツ語を身につけようとしたら、やはり文法を習得するのが最善の道です。
 また、言語は生き物ですから、発音練習もたくさんしてください。気づかないうちに多くのことが身につきます。そして重要なのは、ドイツ語という言葉のしくみを学ぶと同時に、現代のドイツ語圏の文化や社会にもアンテナを張ることです。話題や問題意識を共有することによって、言葉に対する理解もきっと深まるはずです。
コミュニケーションも読解も、そして留学へ!
 文学部は、コミュニケーションのドイツ語もテキスト読解のドイツ語も、どちらも大切だと考えています。1年次には2コマ(文法と読本)、2年次には文学科と心理社会学科は2コマ、史学地理学科は1コマが必修です。必修のほかに、プラスアルファで履修できるドイツ語関連科目も多数開講されています。会話、文学、文化など、自分の関心に合った授業を見つけてください。
 授業のほかに、本気で「ドイツ語漬け」になれる留学プログラムも充実しています。30日間のウィーン大学夏期講習をはじめとして、協定校であるウィーン、イェーナ、ジーゲン、デュッセルドルフ、ビーレフェルト、バンベルク、フライブルクの各大学には、半年から最長2年間留学することが可能です。ぜひ、ドイツ語を契機として世界に飛び立ってください。