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総合数理学部

【総合数理学部】宮下芳明教授がWISS2021で 最優秀発表賞(一般)を受賞

2021年12月24日
明治大学 総合数理学部

総合数理学部先端メディアサイエンス学科の宮下芳明教授による発表「液体噴霧混合式の味ディスプレイの試作」が、2021年12月8-10日に行われた第29回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS2021)において最優秀発表賞(一般)を受賞しました。この賞は、学会参加者の投票によって最も優秀な発表であると選ばれた登壇発表に対して授与される賞です。

本発表では、液体を噴霧混合する味ディスプレイ(味わうテレビ TTTV)を試作しています。塩化ナトリウムやスクロースなど味を提示する液体が入ったタンク及びスプレーを 10 基搭載しており透明なフィルム上に噴霧します。フィルムは手前に巻き取られ、その下には液晶画面で料理コンテンツが再生されています。これにより、画面を直接舐めることで味を体験できる「味ディスプレイ」を、電気味覚的な技術を一切利用せずに実現できました。使用する液体は電解質である必要がなくなったため、渋味、辛味、アルコール味、脂肪味など、これまで電気味覚技術で再現できなかった味の再現の可能性を秘めており、舐めたときのみならず飲み込むまで味が継続されます。また、混合液と再現したい料理の味の差を味センサ自体で再測定することで味の再現がうまくいったかどうかを評価できるメリットもあります。