当該年度は,(1)2019年4月6日(土)学術会議公開シンポジウム「男女がともにつくる民主政治を展望する—政治分野における男女共同参画推進法の意義—」共催,(2)継続教育(明治大学法科大学院公開講義)共催,(3)センター15周年記念冊子の作成を実施しました。
(1)2019年4月6日(土)学術会議公開シンポジウム「男女がともにつくる民主政治を展望する—政治分野における男女共同参画推進法の意義—」共催
〈主催〉 日本学術会議法学委員会ジェンダー法分科会
〈共催〉 ジェンダー法学会,明治大学法科大学院ジェンダー法センター,クオータ制を推進する会(略称:Qの会),日本学術振興会科研費基盤研究C「ポジティブ・アクション実効化のための理論的・比較政策的研究」(研究代表:辻村みよ子)
後援 パリテ・キャンペーン実行委員会,お茶の水女子大学ジェンダー研究所「東アジアにおけるジェンダーと政治」研究プロジェクト,科研費基盤研究C「憲法学における共時的なコミュニティ・モデル構築のための基礎研究」(研究代表:糠塚康江),同基盤研究B「女性の政治参画の障壁:国会議員・県連への郵送・ヒアリング調査」(研究代表:三浦まり)
〈日時〉2019年4月6日(土)13時30分—17時00分
〈場所〉日本学術会議講堂
〈プログラム〉
【総合司会】廣瀬真理子(日本学術会議第一部会員,東海大学教養部教授)
【開会挨拶】三成美保(日本学術会議副会長・第一部会員・ジェンダー法分科会委員長,奈良女子大学副学長・研究院生活環境科学系教授)
【企画趣旨/政治分野の現状とポジティブ・アクションの必要性】辻村みよ子(日本学術会議連携会員,明治大学専門職大学院法務研究科教授, 東北大学名誉教授)
【第1部】政治分野におけるポジティブ・アクションの意義
①「政治分野における男女共同参画推進法が切り拓く未来」三浦まり(上智大学法学部教授)
②「「政治分野における男女共同参画推進法」の「1歩」が意味すること」糠塚康江(日本学術会議第一部会員,東北大学大学院法学研究科教授)
③海外における取組・日本における取組
(ア)「政党戦略とジェンダー:1990年代以降のイギリスにおける女性議員の増加と今後のゆくえ」武田宏子(名古屋大学大学院法学研究科教授)
(イ)「女性政治リーダー養成の試み—パリテ・アカデミーの実践が示唆すること」申琪榮(お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科・ジェンダー研究所准教授)
④政治分野における男女共同参画推進法をどう使う?
(ア)「地方議会をどう変える? —女性の進出を阻む壁を乗り越えるために— 」大山礼子(駒澤大学法学部教授)
(イ)「統一地方選に挑戦する女性たち~法を機に生まれた“新たなうねり”」川橋幸子(元参議院議員・Qの会役員)
【第2部】政治分野における男女共同参画推進法を育てる(パネル・ディスカッション)
《パネリスト》
中川正春衆議院議員(無所属,ビデオ出演)
野田聖子衆議院議員(自由民主党,ビデオ出演)
稲田朋美衆議院議員(自由民主党)
神本みえ子参議院議員(立憲民主党)
行田邦子参議院議員(希望の党)
竹谷とし子参議院議員(公明党)
田村智子参議院議員(日本共産党)
矢田わか子参議院議員(国民民主党)
三浦まり・辻村みよ子
《司会》紙谷雅子(日本学術会議連携会員,学習院大学法学部教授)
【閉会挨拶】吉田克己(日本学術会議連携会員,北海道大学名誉教授)
(2)継続教育(明治大学法科大学院公開講義)共催
明治大学法科大学院での2019年度春・秋学期の設置科目「ジェンダーと法Ⅰ~Ⅲ」の講義の一部を継続教育のための「公開講義」として,以下のように開講しました。受講生だけでなく,修了生も聴講として出席し,直接質問する機会も設け活発な議論が行われました。
①2019年7月2日(火)笹泰子弁護士(医学部入試女性差別訴訟弁護団事務局)「東京医大入試女性差別訴訟について」
②2019年7月9日(火)金澄道子弁護士「司法における男女共同参画の意義・現状と課題」
③2019年10月1日(火)谷田川知恵講師(ジェンダー法学教員)「LGBTIQA+/SOGIをめぐる法律問題」
④2019年11月5日(火)角田由紀子弁護士(前明治大学法科大学院ジェンダー法センター長)「性犯罪をめぐる近年の動向」
⑤2019年11月19日(火)山崎新弁護士「DVの実務」
⑥2019年12月17日(火)笹泰子弁護士「雇用におけるハラスメント問題」
(3)15周年記念冊子の作成
当センターの開設15周年を記念して,「明治大学法科大学院ジェンダー法センター15年の記録(2006-2020)」2020年2月1日発行(非売品)を作成しました。
(4)センター構成員の主な刊行物・活動は,以下の通りです。
・辻村みよ子『憲法研究・第4号「個人の尊重」と家族』〔辻村みよ子責任編集〕,「『個人の尊重』の現在—憲法13・14・24条の関係を問う(企画趣旨)」信山社(2019年5月)
・辻村みよ子『憲法研究・第5号,政治改革と選挙制度の課題』〔辻村みよ子責任編集〕「政治改革と選挙問題・再考—2019年参議院選挙を終えて(企画趣旨)」,信山社(2019年11月)
・辻村みよ子(企画趣旨)「政治分野の現状とポジティブ・アクションの課題」,日本学術会議公開シンポジウム「男女がともにつくる民主政治を展望する—政治分野における男女共同参画推進法の意義—」2019年4月6日
・辻村みよ子(講演)「医学部入試差別と憲法」医学部入試における女性差別対策弁護団主催シンポジウム「ジェンダー平等こそ私たちの未来——医学部入試差別から考える」(2019年6月22日,東京ウィメンズプラザ)『月刊女性&運動』2019年8月号掲載
・辻村みよ子=ニコール.A.ゴードン(対談)「トークセッション “日本国憲法に女性の権利を:母ベアテ・シロタ・ゴードンの願い”」国立女性教育会館(ヌエック)主催「2019年度男女共同参画推進フォーラム」2019年8月29日,国立女性教育会館
・辻村みよ子・三浦まり・糠塚康江編『女性の参画が政治を変える』信山社(2020年2月)
・角田由紀子「今,なぜ,セクシュアル・ハラスメントか」NWEC実践研究第9号(2019年2月)54頁
・角田由紀子「性暴力とそれを生み出す社会構造」『人間と教育』104号(2019年12月)70頁
・角田由紀子(学会報告)「性被害と司法のジェンダーバイアス—刑事判決の分析から」2019年ジェンダー法学会(2019年12月)
・糠塚康江「個人と家族—公私の関係」憲法研究 第4号(2019年5月)117-132頁
・糠塚康江「憲法と家族法」関係論—辻村憲法24条論の問題提起を受けて」辻村みよ子先生古稀記念論集『憲法の普遍性と歴史性』日本評論社(2019年8月)195-219頁
・糠塚康江(判例評釈)「女性の再婚期間の合憲性」憲法判例百選Ⅰ〔7版〕別冊ジュリスト(2019年11月)64-65頁
・糠塚康江(報告)「政治分野における男女共同参画推進法」の「一歩」が意味すること,日本学術会議公開シンポジウム「男女がともにつくる民主政治を展望する—政治分野における男女共同参画推進法の意義—」2019年4月6日
・糠塚康江(学会報告)「私的領域の変容と縮小社会における憲法学の課題—自律する〈私〉/つながる〈私〉/ささえる〈私〉-」日本公法学会第84回総会 総会報告 2019年10月12日
・清野幾久子 「『働き方改革』と『勤労の権利』の再検討」辻村みよ子先生古稀記念論集『憲法の普遍性と歴史性』日本評論社(2019年)
・清野幾久子(判例評釈)「生糸の輸入制限と経済活動の自由」憲法判例百選Ⅰ〔7版〕別冊ジュリスト(2019年11月)
・矢野恵美「ジェンダー視点からみた刑務所」辻村みよ子先生古稀記念論集『憲法の普遍性と歴史性』日本評論社(2019年)
・安西文雄「平等の領域における第二次内紛——間接差別に関わる理論のゆくえ」辻村みよ子先生古稀記念論集『憲法の普遍性と歴史性』日本評論社(2019年)
・安西文雄(判例評釈)「一人別枠方式の合理性」憲法判例百選Ⅱ〔7版〕別冊ジュリスト(2019年11月)
・小島妙子『内縁・事実婚・同性婚の実務相談』日本加除出版(2019年)
・小島妙子「ストーカーの法対策——ハラスメントの視点から」辻村みよ子先生古稀記念論集『憲法の普遍性と歴史性』日本評論社(2019年)
・小島妙子「離婚時年金分割における事実婚当事者の法的地位」浅倉むつ子先生古稀記念論集『尊厳ある社会に向けた法の貢献 社会法とジェンダー法の協働』旬報社(2019年)
・小出幸祐「アメリカ合衆国憲法修正9条の近時の理論的展開について — 列挙されていない権利の憲法上の保障に向けた予備的考察—」法学研究論集(明治大学)51号(2019年)
・小出幸祐「アメリカ合衆国憲法修正14条の特権免除条項に関する理論的展開について—権利保障をめぐる論争—」法学研究論集(明治大学)52号(2019)
・小出幸祐「ON THE ISSUE OF ABORTION REGULATIONS IN JAPAN」,Asian Law and Association,大阪大学豊中キャンパス,2019年12月14日
(以下、2020年10月23日追加)
・金澄道子「補充報告 当事者の代理人から見た夫婦財産制に関するコメント」『家族〈社会と法〉学会 35号』(2019年)
・金澄道子「改正相続法解説及び弁護士実務への影響」、日本弁護士連合会『令和元年度 日弁研修叢書 現代法律実務の諸問題』第一法規(2019)
以 上