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法曹コース 刑事訴訟法

担当教員が語る授業のポイントと受験生へのメッセージ

刑事訴訟法 黒澤 睦 教授

犯罪が発生すると警察や検察が捜査を行い、必要であれば、検察官が起訴をして刑事裁判が始まります。犯罪を行ったと疑われた被疑者・被告人は、身体を拘束されたり、取調べを受けたり、情報・証拠を収集されたりします。また、有罪と認定されれば刑罰が科されます。このように、刑事手続は市民の権利・利益を大きく侵害する可能性をもったものです。しかも、被疑者・被告人が犯人とは限りませんし、情報・証拠収集などで被疑者・被告人以外の第三者の権利・利益を侵害する場合もあります。そのため、刑事訴訟法というルールに従って慎重に手続を進める必要があります。
刑事訴訟法の分野は、DNA型鑑定、GPS捜査、日本版司法取引制度、裁判員制度など、新しい課題も次から次へと登場しています。授業を通じて刑事訴訟法の基礎を学んだ上で、刑事手続をめぐる様々な課題を法的観点から一緒に考えていきましょう。