法学部では、7月27日から8月7日までの2週間、日本の法と法制度について英語で教えるプログラム「Meiji University Law in Japan Program」を開講し、その第1回目を無事終了しました。このプログラムは、明治大学がグローバル30の一翼を担う国際的な教育機関として発展していくための、新しい教育プログラムのひとつとして計画されたものです。2週間の間に、憲法、民法、刑法、会社法、労働法、経済法、租税法、国際法など、多様な法律分野を取り上げると同時に、明治以降における司法制度の発展・変化の歴史なども取り上げ、外国の学生が現代日本の法と法制度の特徴を、社会文化的かつ歴史的な文脈のなかで理解できるようにカリキュラムが組まれました。また、教室で学んだ知識をより豊かなものとするために、国会、裁判所、法律事務所、法務省,刑務所などへの見学も行いました。裁判が実際にどのように行われているかを見ることによって、知識として日本法の特徴であると勉強したことが実感を伴って理解されたことと思います。
明治大学がグローバル30に選ばれた大学として、英語で学位を出すことを新しい国際教育の最初の目標として掲げているのは、このような教育・研究の国際化の動きに基づくものです。Meiji University Law in Japan Programは、日本語が十分にできない外国人に対して、学部教育レベルの授業を行うものであり、大学院レベルの教育にはほど遠いものです。しかし、このプログラムに参加した外国人学生が日本法に関心を持ち、明治大学でもっと勉強したいという気持ちになってくれれば、というのが私たち担当者の願いです。