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法学部

ハワイ大学オンライン春期法学研修「Hawaii Law Study Tour Online 2021」に法学部生12名が参加

2021年03月18日
明治大学 法学部事務室

 明治大学法学部の部局間協定校である、ハワイ大学ウイリアム・S・リチャードソン法科大学院が2月22日~26日に実施した、ハワイ大学オンライン春期法学研修「Hawaii Law Study Tour Online 2021」に、本学法学部から12名の学生が参加しました。
 法学部では、2013年度より毎年、ハワイ大学春期法学研修を実施し、これまでに67名の学生を派遣してきましたが、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大のため、対面形式での研修は中止となったものの、初の試みとなった今回のオンライン形式の研修に、琉球大学、早稲田大学の学生とともに参加しました。

 研修では、憲法、刑法、日米比較法、環境法、ハワイ先住民の権利、老人福祉法、アジアにおける人権などをテーマに、アメリカ法とハワイ州法に関する理解を深めました。

 最終日には、サブリナ静江マッケナ ハワイ州最高裁判事を講師に迎え、「アメリカ合衆国の司法制度〜セクシャル・マイノリティ(LGBTQ等)の人権に関連して~」をテーマに講義が行われました。この講義では、高校卒業までを日本で過ごしたマッケナ判事が、いかにしてアメリカの法曹会で活躍の場を広げていったのか、また、アメリカの法曹会における性や人種、障害、移民、セクシュアリティ(LGBTQ等)など、様々な分野での差別との闘いについて、ご自身の経験を踏まえ講義を展開しました。参加学生からは活発に質問が飛び交い、マッケナ判事の話に深く感銘を受けた学生も多く見受けられました。

 各参加大学の担当教員が研修中のすべての講義に学生と共に参加し、必要に応じて日本語での解説を加えてくれるのが、この研修の特徴。更に今回は、ハワイ大学側が特別に準備してくださった通訳担当者が、参加学生が英語での理解が難しいと思われる法律専門の内容について、わかりやすい日本語で説明してくれるなど、法律の勉強がまだ本格的に始まっていない1年生や、英語に自信のない学生が、講義内容を十分に理解することができるようなサポート体制がしっかりと取られました。

 参加学生の中には、もともと海外留学を計画していたり、希望していた学生も多かったのですが、今回のオンライン研修を受けて、その気持ちは更に強まったようで、将来、アメリカのLaw Schoolへ進みたい、といった新たな目標を持った学生もいました。
 また、同じ法律を専攻する他大学の学生とのディスカッションを通して、多種多様な考え方を学ぶことができ、また、彼らの積極的な学びの姿勢からも刺激を受けた、という意見が多く見られ、実りの多い1週間の研修となったようです。
 

ハワイ大学のスペンサー・キムラ先生と参加学生のオンライン集合写真ハワイ大学のスペンサー・キムラ先生と参加学生のオンライン集合写真