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法学部

Spring Online Program「Law and Society2021」を開催しました

2021年04月20日
明治大学 法学部

 法学部ではSpring Online Program「Law and Society 2021」を3月15日~26日に開催し、法学部生9名、他学部生3名を含む12名が参加しました。
 法学部が2010年から行っている「ケンブリッジ大学コーパス・クリスティ・カレッジ夏期法学研修(イギリス)の担当講師とケンブリッジ大学の現役生、卒業生でもあるプログラムアシスタント達と一緒に、法律と人々の暮らす社会の関わりをテーマに、歴史的・社会的・文化的背景や政治・社会経済的状況が法律制定に与える影響について、英語で学ぶ10日間を過ごしました。
 

 プログラムでは、オンデマンドビデオ視聴形式とリアルタイムZoomオンライン形式で行われ、「Law and Society」に関するセミナー、刑事裁判、マルチペアレンツファミリー(新しい家族のかたち)、南アメリカにおける環境法、メディアは“移民危機”をどのようにとらえるか、をテーマにした4人の法律専門家によるゲストレクチャー、プログラムアシスタントをリーダーとする少人数のグループディスカッションをはじめ、夏期法学研修が行われるケンブリッジ大学コーパス・クリスティ・カレッジのバーチャルツアーに参加しました。
 

 現役の法廷弁護士をゲストに迎えたゲストレクチャーでは、被告の人権をテーマに、ゲスト講師が学生との意見交換を交えながら、授業を展開し、学生は、裁判所内の被告や傍聴席の位置が日英で異なること、また、新型コロナウイルス感染拡大のため、裁判を受けるまでに、2年待ちといったケースもある等、イギリスの裁判の現状を聞くこともできました。
 

 また、プログラムアシスタントとのアクティビティーの時間では、彼らのキャンパスライフを切り取った写真をスライドショーにして、ケンブリッジ大学の学生生活について紹介してくれました。多くのケンブリッジ大学生が大学内で寮生活を送っていること、学期期間中は勉強に集中するために、アルバイトが禁止されていること等、参加学生からは、日本のキャンパスライフとの違いに驚きの声が上がっていました。
 

 プログラム最終日には、プログラムで学んだ内容から興味を持った「法と社会」に関連するテーマを選んで、各自10分間ほどのプレゼンテーション動画を作成しました。
テーマは環境問題、女性の人権、ジェンダー問題、人種差別、など多岐にわたりました。プログラム終了後に開催した対面形式での事後学習会では、優秀なプレゼンテーションを参加者全員で視聴し、その後、プログラムコーディネーターのシャープ・ジェームス法学部専任講師から修了証が授与され、2週間のプログラムが終了しました。
 

~学生の感想から~

・ 将来国際弁護士として活躍したいと思っているので、学部生のうちから海外の法律学に触れることで将来に役立てたいと思い参加しました。

・ 法学部生ではない私でも、社会問題に少しでも興味があれば、とても楽しめるプログラムでした。このプログラムを通して、人々の身近な生活に法は直結していて、世の中に存在する社会問題を解決するためには法が必要であることが分かりました。

・ 刑事訴訟手続きは日本でも問題になることが度々あるため、イギリスでは人権保障との関わりをどう図っているのか、前々から大変興味を持っている内容でした。

・ 今まで環境法について学んだことがなかったため、内容は少し難しかったですが、受講してから、様々な企業ではどのような環境対策が行われているのか興味を抱き、調べるようになりました。炭素税導入の利点と短点や先進国と発展途上国との対策の違い等、授業時に取り扱ったテーマはすべて非常に興味深かったです。

・ 外国法を学ぶことで、より一層、自分たちの国の法律について理解を深めることができました。

・ プログラム全般にわたって、インプット→ディスカッションという流れが作られていて、その都度、自分の考えをブラッシュアップすることができました。

・ オンラインで(イギリスから)離れていても、これほど深く学べるとは思っていませんでした。

・ このプログラムによって、英語学習のモチベーションが上がり、社会問題への関心が強くなりました。

・ 新しいことを学ぶ面白さ、英語を話すこと、英語で授業を聞いてコミュニケーションを取ることの楽しさを感じることができたので、これからチャンスがあったら、長期留学にチャレンジしたいと思います。

・ 英語で多くのディスカッションをする機会があったので、リスニングとスピーキング両方の力をつけることができました。

・ 拙い英語の表現でも講師やプログラムアシスタントがしっかり耳を傾けてくださり、間違っていてもいいから、積極的に発言したいと思うようになりました。
 

メイン講師のジャッキー先生とケンブリッジ大学生のプログラムアシスタントと参加学生のオンライン集合写真メイン講師のジャッキー先生とケンブリッジ大学生のプログラムアシスタントと参加学生のオンライン集合写真

プログラムコーディネーターのシャープ・ジェームズ法学部専任講師と一緒に修了式にてプログラムコーディネーターのシャープ・ジェームズ法学部専任講師と一緒に修了式にて