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法学部

付属高校生を対象に『法曹入門講座(模擬刑事裁判)』を実施しました!

2021年08月18日
明治大学 法学部

模擬裁判に参加する明治高校の生徒模擬裁判に参加する明治高校の生徒

模擬裁判に参加する付属中野高校の生徒模擬裁判に参加する付属中野高校の生徒

模擬裁判に参加する付属中野八王子高校の生徒模擬裁判に参加する付属中野八王子高校の生徒

シナリオと証拠品画像シナリオと証拠品画像

 法学部では,高大連携の一環として,毎年夏休みに付属高校(明治高校,中野高校,中野八王子高校)の生徒を対象に,『法曹入門講座(模擬刑事裁判)』を実施しております。
 昨年度は新型コロナウイルスの影響から中止となりましたが,今年度は参加人数を例年の半数とし,感染防止に努めた上で模擬裁判を実施しました。
 8月4日(水)午後に明治高校25名,8月5日(木)午前に中野高校22名,午後に中野八王子高校25名が参加して,明治大学猿楽町校舎にある模擬法廷において,それぞれ約3時間にわたって行いました。
 明治高校については上野正雄教授(専門:犯罪学・少年法,元裁判官)が,中野高校と中野八王子高校については黒澤睦教授(専門:刑事訴訟法)がそれぞれ講師を務めました。
 各高校の参加者には,約1か月前に模擬刑事裁判シナリオ(右下写真)を配付し,裁判官・検察官・弁護人・書記官・被告人・証人等の配役を決めてもらい,シナリオに沿った予習をした上で当日の模擬裁判に臨んでもらいました。

 この模擬刑事裁判は,3部構成となっており,細かく説明を加えながら,法律学の知識がない高校生でも分かるように進めていきます。
 1部)「法廷」という場所,「刑事裁判」のシステム,典型的な裁判制度の分類,
     裁判までの流れ,公判期日の手続等についての説明を行います。
 2部)配役の配置場所に座り,模擬刑事裁判のシナリオに沿って進行します。
     ただし,シナリオの途中には配役によってアドリブで発言する箇所が
     あり,自分で考えてきた内容をアドリブで発表します。
    そして,最後は自分たちで量刑を決め,判決を出します。
 3部)裁判官・裁判員担当の参加者が出した判決について,指導教員が意見を述べます。
     付属高校生からの質問に対して担当教員が回答するなどして,意見交換をします。

 終了後に実施したアンケートでは,以下のような感想が寄せられました。
・模擬裁判を体験して,将来の進路として法曹を考え始めた。
・今後,裁判員として裁判に参加することもあると思うので,今回の経験を活かしたい。
・普段体験できないことなので,楽しかった。
・裁判のことが色々分かったので,実際の裁判を見に行こうと思う。
・テレビでしか見たことがなかった裁判を体験することができ,とても勉強になった。
・先生の解説で「こんな見方もあるのか」「こうした方がよいのか」などの
 新しい発見をすることができた。
・法学部でもっと詳しく勉強してみたいと思った。

 夏休みに実施する付属高校生向け模擬裁判は8回目となり,これに参加した生徒の中から本学法学部を経て法曹になった学生もおります。
法学部では,今後もこういった機会を作り,付属高校生の将来の視野を広げられるよう努めてまいります。