法学部ではSummer Online Program「Law and Society」を8月30日～9月10日に開催し、法学部生13名、他学部生3名、院生1名を含む17名が参加しました。
法学部が2010年から行っている「ケンブリッジ大学コーパス・クリスティ・カレッジ夏期法学研修（イギリス）の担当講師のジャッキー・トーマス先生とケンブリッジ大学の現役生、卒業生でもあるプログラムアシスタント（以下、PAとする。）と一緒に、法律と人々の暮らす社会の関わりをテーマに、歴史的・社会的・文化的背景や政治・社会経済的状況が法律制定に与える影響について、英語で学ぶ10日間を過ごしました。
プログラムは、オンデマンド形式とリアルタイム配信形式で行われ、4人の法律専門家などによるゲストレクチャー、PAをリーダーとする少人数のグループディスカッションなどが行われました。ケンブリッジ・スチューデントライフの講義では、夏期法学研修が行われるコーパス・クリスティ・カレッジでのバーチャルツアー等も提供いただきました。
PAとのアクティビティでは、スライドショーを用いてケンブリッジ大学の学生生活を紹介いただくとともに、学生同士のフリートークが行われました。この中で『ケンブリッジ大学への入学試験はどんなふうに難しいの？』という質問に対し、『2人の面接官から、高校3年生では絶対に答えられないような難しい質問を出される。』と日本の入学試験とは異なる選抜方法を知るなど、和気あいあいとした時間を過ごしました。
プログラムの最後に課題として、プログラムを通じて特に興味を持ったことや普段から関心がある分野から「法と社会」に関連するテーマを選び、各自10分程度のプレゼンテーション動画を作成しました。プログラム終了後のオンライン事後学習会において，特に優秀なプレゼンテーション動画を参加者全員で視聴し、2週間のプログラムが終了しました。
【参加学生の感想】
今回のオンラインプログラムに関する学生のナマの声をご紹介します！
〇講義を聞いてインプットをするだけでなく、問題解決に向けたディスカッションによるアウトプットの機会もありました。また、PAの方々のノートやディスカションを通して、ハイレベルな講義や問題に取り組みやすかったです。
〇ジャッキー先生のレクチャーやセミナーを含め、社会問題について真剣に考えることができとても良い機会になりました。またケンブリッジの学生と一緒に意見交換をすることで、視野を広く持つことができました。
〇実際に世界中で活躍している活動家の方やイギリスで弁護士をしている方などから直接話を聞けるので海外の法制度の問題点や海外と比較した時の日本の問題点なども知ることができました。
〇英語でディスカッションする良い機会になりました。ジャッキー先生やPAの方も真剣に向き合ってくれて非常に優しく、参加者の皆でテーマに沿った議論をすることで自分の理解を深めることができました。
〇大事なのは英語のスピーキング力ではなく、日頃からどれだけ社会問題に関心を持ってリサーチができるかということであるので、英語力を理由に参加を躊躇するのであれば非常に勿体ないと思いました。
〇将来，報道関係の仕事をしたいと考えていたので、大変勉強になりました。ジャーナリズムの第一線で活躍される先生のお話を聞いて、ますますジャーナリズムへの関心が高まり、勉強してみようと思いました。
〇日本でも大きな話題となっている性的マイノリティの話はとても興味深かったです。遺伝的な血縁関係、社会的な血縁関係が複雑な場合、どこまで法律で規制してよいのかというのは難しい問題だと思いました。
〇ゲストレクチャーの内容について自分の意見を深く考えるきっかけになりました。講義の概要だけでなく、生徒同士で意見交換をすることができ、とても貴重な経験になりました。
〇初めはなんとなく国際社会に着いて視野を広げたいと参加しましたが実際プログラムに参加してみると、受け身で講義を聞くだけでなく、自ら考える機会が多く、刺激的でした。また、英語ということで初めは気後れしていましたが、ほかの参加者も一生懸命英語でコミュニケーションしている姿を見て、自分も間違っていても声に出さなければと思う場面が多くあり、成長したと実感しています。
〇２週間のプログラムを通じて、英語学習へのモチベーションの向上と、社会問題への関心が確実に高まりました。学んだことを深掘りしたり、さらに視野を広げたりして今回の学習を今後の大学生活に活かしていこうと思います。とても充実した夏休みを本当にありがとうございました。
メイン講師のジャッキー先生、プログラムアシスタント、プログラムダイレクターのジェームズ・シャープ講師、明大生の集合写真
