ケンブリッジ大学コーパス・クリスティ・カレッジ夏期法学研修
Law in Japan Program for サンパウロ大学 Online 2022 を開催しました!
2022年09月02日
明治大学 法学部事務室
法学部は7月5日~9日の5日間にわたり「Law in Japan Program for サンパウロ大学 Online 2022」を実施しました。
「Law in Japan Program」は明治大学法学部において日本の法制度を英語で学ぶ夏期短期留学受け入れプログラムで、2009年以降,毎年実施しています。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、2020年度、2021年度に続き今年度もオンラインにより実施しました。今回は学部間協定校のサンパウロ大学法学部(ブラジル)の学生をはじめ,ブラジルの学生・社会人、明治大学の学生、合わせて約200名程度が毎回講義に参加しました。
このプログラムは日本法短期教養講座としてサンパウロ大学法学部とJICA(国際協力機構)の共同事業である「日本開発研究プログラム(フジタ・ニノミヤチェア)」が実施する日本理解促進のための全10日間のオンライン特別講義(「フジタ・ニノミヤチェア日本法短期教養講座プログラム」)に協力し、その一部として法学部が提供しています。
今回のプログラム内容は次のとおりです。
【Law in Japan Program for サンパウロ大学 Online 2022】
【明治大学法学部】
日付
|
担当教員名
|
授業テーマ
|
7/5(火)
|
守田 智保子 准教授
|
日本の刑事手続法と最近の動向
|
7/6(水)
|
金子 敏哉 教授
|
日本著作権法におけるパロディと同人誌
|
7/7(木)
|
太田 勝造 教授
|
AI裁判所の開発研究:アーキテクチャと 国民の受容
|
7/8(金)
|
小室 輝久 教授
|
成人年齢の引き下げと日本社会における 「大人」(専門演習の授業として実施)
|
7/9(土)
|
江島 晶子 教授
|
ジェンダー平等・多様性における憲法と国際法のグローバルな対話
|
【フジタ・ニノミヤチェア日本法短期教養講座プログラム】
日付
|
担当教員名
|
授業テーマ
|
7/12(火)
|
林 禎二 (駐ブラジル日本国特命全権大使) |
ウクライナ情勢
|
7/13(水)
|
吉田 邦彦 (北海道大学大学院特任教授) |
アイヌ民族を中心とした世界 各地の先住民族の知恵と近代文明社会の対比 |
7/14(木)
|
木阪 明彦 (ブラジル MUFG 銀行頭取) |
MUFG 銀行による日本企業 のブラジル事業支援 |
7/15(金)
|
川村 怜子 (JICA ブラジル事務所次長) |
JICA によるブラジルへの協力 と法の支配への協力 |
7/16(土)
|
Dr. Aurea Tanaka (弁護士、二宮正人法律事務所)
|
日本におけるジェンダー関係の 問題の概観 |
本学からは「日本の刑事手続法」「著作権法」など5つのテーマについて講義が行われました。また、小室輝久教授の講義では成年年齢の引き下げについて法学部生がプレゼンテーションを行う場面もありました。
フジタ・ニノミヤチェア日本法短期教養講座プログラムの講義では今、注目されている「ウクライナ情勢」をはじめ、日本のブラジル支援についてなど5つのテーマについて興味深い講義が行われました。
法学部では今後も本学の学生そして世界中の学生に法学の面白さを知ってもらえるようなプログラムを提供していきます。
(サンパウロ大学 Felipe Martins Anawateさん)
21世紀の法学生は、ブラジルと日本に存在する同様の問題に対する解決策を交換していくとともに、グローバル社会について国際的な視野をもつことが不可欠です。私は「異文化」、「共感」、「国際法」への個人的な興味から、このコースへ参加することにしました。講義は信じられないほど素晴らしく、法分野の多様なテーマについて幅広い視点から学ぶことができました。特に著作権や憲法上のグローバル法に関する授業に興味を持ちました。私は将来、外交官や国際機関の職員になることを目指しているため、法制度や異文化に対するグローバルな視点を持つことは不可欠であり、日本法に触れることはキャリア形成にとても重要だと思いました。
(明治大学法学部1年 須賀菜月さん)
英語による講義で法律を学習することは私にとって大きな挑戦となりました。プログラムへの参加を通じて法学の興趣を感じることが出来ました。今後の法律の学習に一層力を入れ、様々な事に挑戦していきたいです。
(明治大学法学部 2年 キムボギョンさん)
プログラムを通じて法に関連する多様な問題について学ぶことが出来て、とても有意義な時間でした。さらに、セミナー形式の講義や先生たちの意見交換を見ることができる講義など、多様な方式の授業も非常に新鮮でした。活発な質疑応答を通じて、様々な人々の考えを聞くこともできました。今回はすべての講義に参加出来なかったことが非常に残念です。
明治大学 小室輝久教授の「成人年齢の引き下げと日本社会における 「大人」」