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大学院進学 S・Mさん(2021年卒業)

大学院進学 S・Mさん(2021年卒業)

プロフィール



2021年に明治大学法学部を卒業後、明治大学大学院に進学。
現在、法学研究科公法学専攻研究者養成コースに所属し、大学院2年目。
法学部生時代は留学やサークル活動に力を入れており、水田先生のゼミナールに所属。
留学は、スペインのバレンシア大学法学部に1学年間の交換留学と、スペインのサラマンカの語学学校に2ヶ月間の短期留学を経験しながら、サークルには8個以上に所属。
修了後は、大手外資系企業(ビッグテック)に就業予定。


現在の研究活動について教えてください。

私の研究室では主に憲法と国際法を研究しています。
その中で私はネット上の差別的表現の規制について取り組んできました。
常にすべての人が平等に笑顔で暮らせる社会をつくることを目標に研究しています。


大学院進学を選んだきっかけは何ですか?

すべての人が平等に笑顔で暮らせる社会をつくるという私の中学生の頃からの目標の実現のため、大学の学部では幅広く法を学びましたが、大学院では自分の目標によりフォーカスして深く学びたいと考えたのがきっかけでした。


大学院進学について、学生時代に抱いていたイメージとのギャップはありますか?

学部生時代に抱いていたイメージよりも難易度が高く、やらなければならないことの量も多いと感じています。学士取得と修士取得では想像以上に大きなレベルの差がありました。
ただ、それは自分の最終目標とその通過点にある研究活動を成功させるためであり、充実した期間を過ごす事が出来ていると思います。
私がレベルの違いに驚いた一方で、学生の人数が少ない分、想像していた以上に先生方や先輩方にマンツーマンで指導いただける機会が多く、周りも熱心な生徒ばかりで、自分がやりたい研究に集中して取り組める環境が整っており、非常に満足しています。


研究活動をしていて一番嬉しかったこと(思い出に残っていること)はありますか?

自分の目標に向かって研究活動ができているため、その過程で膨大な情報を収集する大変さも良い思い出になっています。それらの情報と一つ一つ向き合い、自分なりの発想で上手く整理・考察ができた時、またその達成感を教授先生や仲間とシェア出来た時は爽快感に近い喜びを感じます。


研究活動をしていて一番つらかったことや苦労したことはありますか?

正直に言って、大きなエピソードはありません。大学院への進学は自分の将来目標に向かって取り組むために必要かつ当然な選択でした。情報収集などの日々の大変さや苦労はありますが、自分の将来の目標や大学院で達成したい事を見据えると大きな事だと感じなかったのかもしれません。


学生時代の学びが現在の研究活動に活かされていることはありますか?

まず、学部時代に法学全般を学んだことで身についた法的思考力や論理的思考力は、研究活動においても活かされていると感じています。また、特に憲法や外国法、国際法についてはその知識も活かされています。加えて、ゼミにおいて、国際的な人権問題について、実践的な法的議論を行ってきたことも、活かされていると感じています。
大学院では、誰かの指示を待つのではなく、自分の研究のために、自ら資料や情報を収集して限られた期限内にたくさん読んでたくさん書くことが求められます。その際に、留学やサークル活動などを通して身についた主体的に行動して高い目標を達成するスキルが活かされています。


学生時代の経験から、おすすめの授業やプログラム等はありますか?

【オススメ1:水田ゼミ】
水田ゼミの仲間たちは本当に多様で一人ひとり個性がありました。また、何事にも全力で取り組むゼミなので、楽しみながら深く広く学ぶことができます。学生主体で熱心に法的議論に取り組むため、かなり拘束時間が長くなる時期もありましたが、先生のご配慮(ピザの差し入れ?!)と仲間たちとの飲み会などの交流のおかげで充実した時間を過ごすことができました。
【オススメ2:長期交換留学】
私は長期交換留学としてスペインのバレンシア大学法学部に1学年間通いました。
スペイン語は大学に入学してから勉強を開始しました。必修科目の第二外国語として学んだほか、学部間共通外国語科目のスペイン語会話や自由選択の上級スペイン語を履修して勉強すると同時に独学や2ヶ月間の短期留学を通して勉強しました。
バレンシア大学法学部には日本人はもちろん他の国の留学生も少なかった上に、私は英語ではなくスペイン語で行われる授業を履修するようにしていたため、正直、非常に苦労しました。現地の法学部生によるとスペイン国内の法学部のなかでバレンシア大学が1番難しいということで彼自身も裁判官を目指しているようなかなりハイレベルな環境であり、授業の雰囲気も緊張感漂うものでした。しかし、そういった環境に身を置いて学ぶことができたのは貴重な経験です。法学部のみなさんに是非チャレンジしてもらいたいです。


最後に、法学部生に向けてメッセージをお願いいたします!

法学部は、地獄の法と言われているそうで(笑)、他学部より単位を取るのも良い成績を取るのも難しいですが、その分、身につくことが多いと思います。
分からないことがあったら、法学部学習サポートに是非お越しください。
わたしも含めてみなさんの先輩たちが親身になって相談に乗ってくれますし、サポート体制が厚いのも法学部の魅力です。
明治大学法学部での大学生活は、私にとってかけがえのない日々でした。
みなさんも、悔いのないよう、勉学に遊びに国際交流に全力で励んでください!