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法学部

太田勝造先生と大学院生の堀口愛芽紗さんが「第41回PSIMコンソーシアム法実務技能教育支援セミナー」にて講演しました!

2022年12月21日
明治大学 法学部

 名古屋⼤学⼤学院法学研究科が主幹校である PSIM コンソーシアムにて、本学法学部の太⽥勝造教授と法学研究科の堀⼝愛芽紗さんが、「法実務教育の展開—中等教育における法教育—」を報告しました。

【PSIM コンソーシアムとは】
 法実務技能教育教材研究開発コンソーシアム(通称 PSIM コンソーシアム)は法科⼤学院間で模擬裁判やロイヤリングなどの法実務技能教育の教材を共同で開発し利⽤するとともに、教育⼈材の養成プログラムや教育⽅法論の開発を推進するために、全国から多数の法科⼤学院が参加している組織です。近年では、韓国および中国など国外の法科⼤学院もオブザーバーとして参加しています。(引⽤:PSIMコンソーシアムHPよりhttps://psimconsortium.law.nagoya-u.ac.jp/

【概要】
 PSIM コンソーシアムは、年に数回「法実務技能教育⽀援セミナー」を開催しており、今回の 2022 年 11 ⽉ 18⽇に開催されたセミナーでは、法社会学の第⼀⼈者である太⽥勝造教授と太⽥教授の元で法教育の研究を⾏っている法学研究科院⽣の堀⼝愛芽紗さんが報告者として登壇しました。

—プログラム—
<講演 1> リーガル・マインドと法教育:要件事実教育のその先 太⽥ 勝造 ⽒
<講演 2> 模擬裁判員裁判による法教育:中⾼⽣から学ぶリーガル・マインド 堀⼝ 愛芽紗 ⽒

 成年年齢の引き下げに伴い法教育の必要性が今まさに⾼まっています!
 法教育とは、法務省の HP に記載のある通り、「法律専⾨家ではない⼀般の⼈々が法や司法制度、これらの基礎になっている価値を理解し、法的なものの考え⽅を⾝に付けるための教育」です。令和 5 年 1 ⽉ 1 ⽇から 18歳以上で裁判員に選ばれうるようになったこともあり、学校現場での法教育が注⽬されています。
 今回の PSIM コンソーシアムでは、太⽥勝造教授と堀⼝愛芽紗さんが、本年度 4 ⽉から明治⼤学附属明治⾼校において、⾼⼤連携プログラムの⼀環として実施した法教育の実践についての報告をされました。その内容は、2 年⽣全クラスを対象とし、前期は実際の殺⼈事件を題材にした模擬裁判員裁判、後期は今後の⽣活で役⽴つ交渉の理論とスキル、および、将来⾃分の⾝に起こるかもしれない労働問題(配置転換)に関する模擬調停についての、参加と体験を重視した授業です。この法教育実践の⽣徒たちへの教育効果を踏まえた報告をされました。
 法教育の⽬指すクリティカル・シンキング(批判的分析能⼒)は、リーガル・マインド(法的思考)の中核をなすものであり、法学部を⽬指す⾼校⽣だけでなく、いかなる進路を⽬指す⽣徒さんであれ、⽇々の学習と⽣活の両⾯で役に⽴つだけではなく、むしろ必要不可⽋な能⼒とマインドセットです。つまり、法を学ぶことは⽇々⽣活する上で必要となる合理的な思考⽅法を⾝につけることです。
 堀⼝さんは、「将来全国に法教育を広めるためにも尽⼒していきたいです。これからも明治⼤学附属中学⾼校において法教育を通して法の⾯⽩さや法で⾝を守る⽅法等を教えていきたいと思います。」とお話しされました。


講演の様子 本セミナーのチラシ