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ローザンヌ大学へ進学 篠原翼さん(2016年卒業)

ローザンヌ大学へ進学 篠原翼さん(2016年卒業)

プロフィール



 2016年に明治大学法学部を卒業後、2016年に明治大学大学院博士前記課程に進学し2018年に卒業。2018年3月から2018年6月までEuropean Court of Human Rightsにてインターンシップを行う。2018年9月からローザンヌ大学修士課程に正規入学し、2020年6月にMaster of Law(法学修士)を取得。2020年9月からローザンヌ大学博士課程に入学し、2023年3月にPhD in Law(法学博士)を取得した。現在は幅広く活動しており、主にSwiss Esports FederationにてHuman Rights Officerとして活動している。所属が多いためここで全ては紹介できない。


現在の研究活動について教えてください。

 国外において幅広く活動しているためどれをピックアップするべきかわかりませんが、Sports/Esports and Human Rightsという分野を国際法の観点から考えるということをしております。


現在の仕事を選んだきっかけは何ですか?

 テニス選手のキャリアからスポーツ法に興味をもち、国際法との関係からSports and Human Rightsを研究したいと思ったからです。あとは、あまり計画立てたわけではなく、目の前のことを一つずつこなしていたらこうなりました。


現在の仕事について、学生時代に抱いていたイメージとのギャップはありますか?

 国外で働くことは想像している以上に厳しいものでしたが、なんとかなります。


研究活動をしていて一番嬉しかったこと(思い出に残っていること)はありますか?

 自分の書いたものが世に出る時が一番嬉しいですね。


研究活動をしていて一番つらかったことや苦労したことはありますか?

 何も金銭的な援助がなかったため、何から何まで自分でやる必要があり、衣食住の確保に苦労したことです。


学生時代の学びが現在の研究活動に活かされていることはありますか?

 明治大学での期間は、色々な価値観を有する人が明治に集まっているという点で、他大学にはない魅力だと思います。これは、私が国外で活動する上で非常に助けてくれました。


学生時代の経験から、おすすめの授業やプログラム等はありますか?

 ケンブリッジ大学夏期法学研修
 私は、TOEICが300点の状態でこちらの研修に参加するという無謀な挑戦をしたのですが、今では英語とフランス語で授業し、論文が書けるようになりました。このプログラムが最初の経験になります。最初から無理だというのではなく、何かきっかけを作ってください。できないということはないと思います。


最後に、明治大学法学部受験生に向けてメッセージをお願いいたします!

日本スポーツ法学会にて表彰

 明治大学は、他大学にはない、『多様性』を一番実現している大学だと思います。飛び抜けて優秀な人や裕福な人もいれば、私のように全くダメで金銭的に苦しい学生もいました。しかし、言い換えれば、一人一人違う背景を有しているという意味での『個』を尊重するのが明治大学の良いところです。明治大学に在籍していたときには、そんな色んな人がいることそれ自体が非常に面白かったです。ぜひ、受験生の方は、明治大学に入って色んな人たちに会ってください。これは、私の個人的な見解ですが、明治大学だけで体験できることだと思いますよ。