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法学部

【教員の活躍】付属高校生を対象に『法曹入門講座(模擬刑事裁判)』を実施しました!

2023年08月30日
明治大学 法学部

模擬裁判に参加する中野高校の生徒模擬裁判に参加する中野高校の生徒

模擬裁判に参加する中野八王子高校の生徒模擬裁判に参加する中野八王子高校の生徒

模擬裁判に参加する明治高校の生徒模擬裁判に参加する明治高校の生徒

 法学部では、高大連携の一環として、毎年夏休みに付属高校(明治高校、中野高校、中野八王子高校)の生徒を対象に、『法曹入門講座(模擬刑事裁判)』を実施しております。
 裁判員選任年齢の引き下げ等に対応した法教育を実践するため、本年度からは高校生に加え、中学生にも参加していただくことになりました。
 8月7日(月)午前に中野高校62名、午後に中野八王子高校56名、8月8日(火)午後に明治高校41名が参加し、明治大学猿楽町校舎にある模擬法廷において、それぞれ約3時間にわたって実施しました。

 中野高校と中野八王子高校については石田倫識教授(専門:刑事訴訟法)が、明治高校については黒澤睦教授(専門:刑事訴訟法)がそれぞれ講師を務めました。
 各高校の参加者には、約1か月前に模擬刑事裁判シナリオを配付し、裁判官・検察官・弁護人・書記官・被告人・証人等の配役を決めてもらい、シナリオに沿った予習をした上で当日の模擬裁判に臨んでもらいました。

 この模擬刑事裁判は、3部構成となっており、細かく説明を加えながら、法律学の知識がない高校生でも分かるように進めていきます。
 1部)「法廷」という場所、「刑事裁判」のシステム、典型的な裁判制度の分類、
     裁判までの流れ、公判期日の手続等についての説明を行います。
 2部)配役の配置場所に座り、模擬刑事裁判のシナリオに沿って進行します。
     ただし、シナリオの途中には配役によってアドリブで発言する箇所が
     あり、自分で考えてきた内容をアドリブで発表します。
    そして、最後は自分たちで量刑を決め、判決を出します。
 3部)裁判官・裁判員担当の参加者が出した判決について、指導教員が意見を述べます。
     付属高校生からの質問に対して担当教員が回答するなどして、意見交換をします。
 明治高校の2部では、同校のOBである現役の弁護士の方々にも、模擬裁判の実施にご協力いただきました。

 終了後に実施したアンケートでは、以下のような感想が寄せられました。
・法学部に興味がわいた。
・将来は法曹関係の仕事も視野に入れて考えていきたいと思った。
・今回の模擬裁判を通して、裁判傍聴にも行ってみたいと思った。
・裁判の流れや刑罰の決め方がよく分かった。
・本物の弁護士の方々の尋問はとても緊迫した雰囲気になり、本物の裁判の一部を間近で見ることができた。
・普段のニュースなどで聞く用語の意味を深く学ぶことができた。

 夏休みに実施する付属高校生向け模擬裁判は10回目となり、これに参加した生徒の中から本学法学部を経て法曹になった学生もおります。
法学部では、今後もこういった機会を作り、付属高校生の将来の視野を広げられるよう努めてまいります。