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【卒業生の活躍】外務省 冨田大輔さん(2022年卒業)

外務省 冨田大輔さん(2022年卒業)

プロフィール



2022年3月に明治大学法学部を卒業後、同年4月外務省入省。
入省2年目、2023年7月より米国にて2年間の在外研修中
大学時代は英語学習に力を入れており、佐藤智恵先生のEU法ゼミナールに所属。

現在の仕事内容について教えてください。

外務省では、日本と世界の平和と安全と繁栄を実現するために、世界各国にある在外公館のネットワークを通じて様々な外交活動を行っています。
1年目は、アジア大洋州局大洋州課に所属し、豪州・NZ、太平洋島嶼国といったオセアニア諸国の外交政策を担当しておりました。本年5月には、広島で行われたG7サミットにも携わる機会をいただき、参加国との調整業務にあたっておりました。本年7月より2年間の在外研修として米国・ワシントンDCに赴任し、ロースクールにて法律を勉強しております。ロースクール1年目はアメリカの法制度を中心に勉強し、2年目は国際法を専門に勉強する予定です。

現在の仕事を選んだきっかけは何ですか?

幼い頃から海外旅行に連れて行ってもらったこともあり、海外で働きたいと漠然と思っていました。そうした中、大学で国際法・EU法を学んだことや留学を経て、海外で働きながらも日本のために大きな仕事ができる外交官という職業を選びました。

現在の仕事について、学生時代に抱いていたイメージとのギャップはありますか?

正直、学生時代は、外務省=日本の外交政策を担当する省庁というイメージしか持っておらず、実際どんな業務を行っているのかは想像もついていませんでした。入省して実際に業務に携わり、「外交」の裏側を見ることで、多くの人によって支えられていることを実感しました。

仕事をしていて一番嬉しかったこと(思い出に残っていること)はありますか?



本省の大洋州課で働いていた入省1年目は、所管国が多いということもあり、多くの要人往来・首脳会談に携わる機会をいただきました。回数を重ねるにつれ、会談のサブ面(発言内容)の作成に携わらせていただくこともあり、やりがいを感じました。こうした大きな外交行事のときは、毎晩遅くまで働くことも多々ありましたが、一連の日程がすべて無事に終わったときは毎回達成感を感じました。


仕事をしていて一番つらかったことや苦労したことはありますか?

入省1年目は、仕事も慣れないなかで、前述のとおり外交行事が重なって遅くまで働くこともありました。また、忙しいなかで、今行っている在外研修のためにロースクールへの出願を行わなければならず、業務との両立に苦労しました。きついと感じることもありましたが、同期や先輩、上司といった周りの人に支えられ、やりきることができました。

学生時代の学びが現在の仕事に活かされていることはありますか?

仕事で英語を使う機会が多々あるので、英語の勉強に関しては学生時代に頑張って勉強してよかったと思います。それでもまだまだなのでこれからも英語力の更なる向上に向けて精進していきたいと思います。

学生時代の経験から、おすすめの授業やプログラム等はありますか?

ケンブリッジ大学夏期法学研修:
大学2年のときにケンブリッジ大学夏期法学研修に参加し、世界でも有数のケンブリッジ大学で英国法、EU法を学びました。ケンブリッジ大学法学部の教授の講義を受け、また、英国各地を訪れ、現地の文化に触れ現地の人と交流するなどして、実りの多い研修となりました。
また、当時は英国のEU離脱が決定したあと、法的に完全離脱するまでの移行期間だったため、EU離脱に反対するデモを目にし、これが大学3年以降に国際法・EU法を学びたいと思った理由の1つです。
そして、研修中に同じ明治大学法学部出身の先輩の外交官の方にお目にかかる機会をいただき、お話しさせていただいたこともこの仕事を選ぶ1つのきっかけになりました。

最後に、明治大学法学部受験生に向けてメッセージをお願いいたします!

大学に入るのがゴールではなくて、大学4年間で何を勉強し、何を経験するかがその先の進路・人生を決めるのに最も重要です。広い視野をもって、自分のやりたいこと・夢に向かって頑張ってください。