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法学部

明治大学法学部のチームが第22回大学対抗交渉コンペティションで入賞しました(太田ゼミ・栁川ゼミ有志18名)

2024年01月09日
明治大学 法学部

参加学生と教員・卒業生の集合写真参加学生と教員・卒業生の集合写真

12月9日(土)~10日(日)に上智大学で開催された大学対抗交渉コンペティション(The Intercollegiate Negotiation Competition)において、明治大学チーム(法学部太田勝造ゼミ、栁川鋭士ゼミ有志18名)が第7位に入賞しました。
大学対抗交渉コンペティションは、交渉に対する社会の関心を深め、学生に交渉を学ぶインセンティヴを高めるために、大学を超えた交渉と仲裁の他流試合の場として、2002年に野村美明教授(大阪大学)・森下哲朗教授(上智大学)・太田勝造教授(明治大学)他が中心となって設立した大会です。本大会には日本語の部と英語の部が設けられており、明治大学からは太田ゼミと栁川ゼミの有志18名が、日本語班3チームおよび英語班1チームに分かれて参加し、国内外の大学と対戦しました。
(出場校:東北大学、東京大学、早稲田大学、上智大学、中央大学、学習院大学、日本大学、明治大学、立教大学、筑波大学、慶應義塾大学、一橋大学、名古屋大学、京都大学、同志社大学、大阪大学、九州大学、西南学院大学、チーム・オーストラリア、シンガポール国立大学、モンゴル国立大学、SolBridge International School of Business(韓国) 計22校)

本大会では、運営委員会によって発表される仮想のオリジナル問題を用いて、「国際ビジネス仲裁」と「国際ビジネス交渉」の両方に取り組みます。今年度は宇宙資源開発がテーマとなった問題でした。1日目の模擬仲裁では、(A)月面資源開発成果の帰趨をめぐるトラブル、(B)通信衛星打上失敗をめぐるトラブル、および(C)仲裁人の忌避の可否という近未来的な法的問題の仲裁事例、2日目の模擬交渉では、(1)月面上での有人資源探査の方針具体化の交渉、および(2)新型小型衛星による衛星コンステレーションの衛星通信サービスをめぐる契約交渉に取り組みました。

【太田勝造先生からのコメント】
昨年出場した4年生はもちろん、明治大学OBOG、他大学OBOG、お声がけしてコーチをしていただいた弁護士・外国法事務弁護士の先生方らによる熱心で適切な指導が実を結んだものであり、指導教授アドヴァイザとして深く御礼申し上げます。もちろん、参加した明大生の不眠不休の準備と努力の成果であることは言うまでもありません。今年の参加者の熱量はものすごく、ひしひしと迫るものがあったので、栁川先生と今年はもしかしたら入賞できるかもしれない、と話していたことが現実となって感慨に耐えません。これからは優勝を目指してますます頑張ってほしいと思います。

【栁川鋭士先生からのコメント】
本交渉コンペ初入賞に向けて、本年度当初より準備を始め、本交渉コンペの問題が発表された10月以降、明治大学チームは、OBOGその他様々な方々のサポートを受けながら、若さを発揮し、本番直前に飛躍的に成長しました。宇宙法等の実務でも最先端の問題について、各学生が自ら率先して調べ知識を獲得する経験を通じて入賞という結果に至りましたが、結果同様にその成長プロセスが評価されるべきものと考えます。この結果に満足することなく、更なる飛躍を期待したいと思います。

【出場学生からのコメント】
・ゼミ長 蒲香花さん
大学対抗交渉コンペティションとは仲裁の部・交渉の部の二種目の合計点を競う大会です。今年度は日本語3チーム、英語1チームの計18人で出場しました。4月にゼミ活動が始まり、春に仲裁交流戦、夏に交渉交流戦に参加し、その後約2ヶ月準備期間を経て大会に挑みました。はじめは右も左もわからない状態でしたが、太田勝造先生や柳川鋭士先生をはじめ、4年生の先輩やOBOGの方々からのご指導とお力添えのおかげで日々成長することができたと感じています。
10月からの準備期間は、選択と決断の連続の毎日でした。その中で、ゼミ長としての自分の判断に不安や責任を感じることも多くありましたが、副ゼミ長や同期に支えてもらいながらゼミ全体が止まることなく走り切ることができたと感じています。
多くの人に支えてもらいながら、自分自身も大きく成長できたこの期間は私にとって学生時代の一番の思い出となりました。また、残り少ない学生生活の中でこのような成長機会がある環境に感謝しています。今年度の7位入賞の経験を来年度のゼミ活動へと活かすとともに、自分自身の今後の人生にもこの経験と得たスキルを活かしていきたいと思います。

・副ゼミ長 水髙陸さん
2ヶ月の準備期間は、朝から晩までひたすらゼミ活動に没頭する充実した日々でした。時にはその検討内容が夢にまで現れるほど、ただ一心不乱に励みました。入賞を果たした瞬間、その苦労が報われた気持ちと、支えてくれた多くの方々への深い感謝の気持ち、いろんな感情で胸がいっぱいになりました。もちろん入賞という結果が出たことは何より嬉しいですが、それ以上にこのコンペティションを通じて得た数多くの経験と学びが、最も価値のある成果となりました。
 英語班の活動においては、まだ課題は多くありますが、それは同時に大きな成長の機会と捉えています。今年は、先輩や先生方、OBやOGを含む多くの方々のサポートを頂き、やっとのことで最後まで努力を続けることができました。今年度の経験を基に、入賞だけでなく、さらに優れた結果を残せるようにゼミ活動に精進していきたいと思います。

・副ゼミ長/日本語2班リーダー 星晴彦さん
私たち太田ゼミ7期生は、「史上初の入賞」という目標を掲げ、本大会に臨みました。問題が発表されてから大会までの2ヶ月間はまさに怒涛の日々の連続で、平日休日問わず、毎日朝から晩まで大学で検討を重ねてきました。その中で、中々検討が思うように進まず、意見が対立するなど、大変なことも多々ありました。しかし、太田先生や栁川先生を始め、4年生の先輩方やOBOGの方々のサポートのおかげで最後まで走り抜くことができ、結果、目標として掲げていた「史上初の入賞」を達成することができました。また、大会に出場したことで、法的知識や交渉力など、社会で活かせる様々な力を学ぶことが出来ましたが、何よりも最高の仲間と大きな目標を達成したことが私の人生において大きな財産になりました。今後はこの経験を活かし、社会で活躍できる人材に成長することに邁進すると共に、大学対抗交渉コンペティションにおける明治大学の更なる躍進に貢献していきたいと考えています。

・日本語1班リーダー 中島千里さん
私たちの班は大会本番で西南学院大学とシンガポール国立大学と対戦しました。本番に向けた2か月間の準備期間では、弁護士の先生方やOBOGの方々、4年生の先輩の支援を受けながら、問題についての検討や書面の作成、模擬仲裁・交渉を行いました。また、今回の問題は宇宙ビジネスに関することであり、背景知識など普段の授業であまり触れない分野についての知見を深める良い機会になったと感じます。毎日検討部屋に集まって検討をしたことで、ゼミ生の仲も深まりましたし、コンペ本番や交流戦を通して他校の学生と関わる機会を多く得ることができました。このような経験は学生のうちにしか得られない貴重な経験であったと考えています。 
コンペ本番までは大変なことも多かったですが、ゼミとして入賞という目標に向け邁進し、最終的に7位入賞を果たすことができ、この期間は大学生活の中で非常に思い出深いものになりました。

・日本語3班リーダー 小林龍馬さん
目標としていた史上初の入賞を目指して戦い抜いた2ヶ月間でした。この期間を通じ、一筋縄では行かないビジネスの難しさを肌で実感することができ、良い経験となりました。利害がぶつかり合う場面で、自社が求めるものを明確にし、相手を納得させるアプローチを模索する中で、ビジネスにおける戦略的思考の重要性を痛感しました。 
また、大会期間を通じて、心の支えとなったのは周りの方々からのサポートです。実務家の方やOB・OGをはじめ、多くの先輩方からの実践的なご指導が成長へと繋がりました。この応援があったことで、仲間と共に頑張ることができ、目標の入賞を達成することができました。
来年度は我々が後輩たちのサポートに回る番になりますが、今回学んだことを十分に還元できるようにゼミ活動に取り組んで参ります。

・英語班リーダー 草柳勇大さん
今回の問題テーマであった宇宙産業は多くのゼミ生にとって未知の分野だったため、準備期間が始まった10月上旬は手探りの状態での活動でした。問題を取り組む上で業界知識や慣行を得るために論文や書籍はもちろん、実際に宇宙産業に携わる方や様々なビジネス分野で活躍するOBOGや先生方から様々な助言を頂きながら検討し、少しずつ自分達のアイデアを形にしていきました。加えて、私は英語班に所属していたので、上記の過程を得てできたアイデアを英語でわかりやすく伝えることができるように、ゼミ内での仲裁や交渉の模擬や壁打ちを通して自身の英語表現を改善していきました。
また、普段からBBC NewsやThe New York Times等の英語の記事を読むことで、実際にビジネスで使用されるような英語表現を知り、会話の中で使用できるように意識しました。このような準備を経て、今回のINCに臨み、結果としてゼミの目標であった入賞することができました。今回のINCへの参加により、数多くのことを学ぶことができ、そして入賞という形で終わることができたことは一言で言い表せない程に素晴らしい経験です。ここで培った経験を来年のゼミ活動に活かしていきたいと思います。