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法学部生の協定留学体験記

【大学間協定留学】リヨン政治学院(長期)

法学部法律学科4年(留学時) 大塚 優花 さん / 留学期間:2021年8月~2022年1月



  Q1. 留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由を教えてください。
以前、英語圏の国に留学していたので、英語圏外を志望していました。その中でも第二外国語としてフランス語を勉強しており、より伸ばしたいと思ったのでフランスを選びました。フランスの提携校の中で、この学校を選んだ理由は、「優秀な教授と学生に囲まれて、専門知識をみっちり学べるフランスのエリート学校」と言われるグランゼコールなので、人生の中で優秀な人と勉強できる機会は今しかない!と思ったからです。
Q2.留学するために行った準備や勉強を教えてください。 
英会話、TOEIC、フランス語テキストの勉強をしました。就職活動と準備期間が重なっており
留学に向けて特別な勉強はできなかったのですが、以前に留学していた経験が生きました。

 Q3. 留学先で学んだ分野について教えてください。
【留学先で学んだ分野(科目)】
政治の分野:国境、核、フランス語
Q4. 留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことを教えてください。
外国では自分の意志をはっきりと伝えることを意識しています。外国人は空気を読んでくれたり、積極的に気持ちを汲んでくれることもありません。日本人は言い返してこないからと無理難題を迫られることもあります。そんな時は、自分を強く持って、自信満々に主張します。正解は一つではないので、どんなことを言っても恥ずかしく思わなくて大丈夫です。外国人は自分の主張もしっかりするからこそ、他人の意見も尊重してくれます。あとは常に背筋を伸ばして、遠くを見つめて、堂々と歩くことをお勧めします。スリの被害に遭いにくくなります。
 
Q5.留学を通して自分が成長したと感じていることを教えてください。
前回の留学では、全く異なる環境で育った人と共存するために、他人の意見を受け入れ、尊重できるようになりました。そして今回の留学では、その違った意見を面白いと思えるようになりました。それは自分軸で生きられるようになったからだと思います。全ての選択が自分の人生を創っていると強く感じ、自分の意見をはっきり伝えるようになりました。自分の思いや考えを言葉にすることで、自然と素敵な仲間もできました。そんな一生の仲間と様々な会話をして、互いの意見を伝え合うことで、自分の頭も柔軟になり、新たなアイディアが生まれるようになりました。
 
 Q6. 留学での経験を将来どのように生かし,どういう人になりたいかを教えてください。
社会人として生きる上で多くの人と関わると思いますが、その時には上記の力を最大限に発揮し、どんな課題も解決してきたいと思います。そして、やりたい!と思ったことには、とことん挑戦しつづけ、大きな目標を掲げることを忘れずにいたいです。やらなければならないことが目の前にあると、それに集中してしまうことがあるのですが、人生のゴールやフェーズごとのゴールを常に持ち続ける人間でありたいと思っています。
 Q7. 後輩へのメッセージをお願いします。
少しでも海外留学をしたいと思ったら、迷わずに挑戦することをお勧めします。若いうちの失敗は後でなんとでも回収できますし、若い時の経験がこれからの人生の糧になると自信を持って言えます。また、「少しのgive」を心がけるといいかもしれません。誰に対しても、どんな形であれ、「少しのgive」をすると、将来の自分の役に立つと思います。受け取った側はもちろん嬉しいし、この小さな思い出を忘れません。でもそれ以上に心が温まるのは「少しのgive」をした側です。自分が受け取るよりも、よっぽど長い間幸せになることができます。自分の人生を少しでも豊に、実りあるものにするために、試してみてもいいかもしれません。

【夏期法学研修】ケンブリッジ大学コーパス・クリスティ・カレッジ(短期)

法学部法律学科2年(留学時) 亀井 龍 さん / 留学期間:2019年8月~2019年9月



 Q1. 留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由を教えてください。
「ケンブリッジ大学で行われるプログラムに参加して、帰国後に続く明治大学における学びやその後のキャリアをより良いものにしたい」という信念があったからです。明治大学の法学部の学生としてなにか他人が得られない知識と経験を得て成長したいという知的好奇心、自己実現欲求に応えてくれるものが「ケンブリッジ大学コーパス・クリスティ・カレッジ夏期法学研修」であると直観しました。

ケンブリッジ大学という権威ある大学の名前が魅惑的だったことも確かですが、真に魅力を覚えたのはケンブリッジ大学に行く経験ではなく、ケンブリッジ大学で学んだ内容や現地の先生方・学生達との出会いが、その後の明治大学における学生生活を通して昇華され、私のキャリアをより幸せなものへ導いてくれるに違いないということでした。

 Q2.留学するために行った準備や勉強を教えてください。
明治大学法学部が主催する「Law in Japan Program」に参加しました。

このプログラムは、社会的、文化的文脈で日本の法律を学びたい外国人留学生のために用意された集中的な2週間のプログラムです。私が参加した2019年度は、明治大学法学部の学生も参加できました。私は、英語で日本法に関する知識を深めるために参加しました。そのおかげで、ケンブリッジ大学夏期法学研修では、授業の中で日本法を英語で説明できました。

また、留学生と積極的に交流の中で、外国の人と英語で会話する恐怖を払拭しました。留学生たちと食事をとり、週末の休日には花火大会観光を企画してガイドした経験は、英語運用力を高めただけでなく、異文化コミュニケーションの面白さを教えてくれました。これは、ケンブリッジ大学夏期法学研修において、現地の先生方、学生たちと積極的に会話し、講義の理解を深め、知的刺激を沢山受けることに繋がりました。 

ケンブリッジ大学夏期法学研修の成果を最大限充実したものにするために、1年次より履修可能な事前学習のための講座があります。その講座は全て英語で開講されていました。私はこれらを履修し、高い評価で単位認定されるよう学習に取り組んで研修に備えました。
 Q3. 留学先で学んだ分野について教えてください。
【留学先で学んだ分野(科目)】
英国法、EU法、法律英語、知的財産法、家族法、法とAI、法曹実務、法的交渉

【その分野(科目)を選んだ理由】
この研修は、科目選択制でないため、上記分野を参加者皆が学習します。講義では、現地の先生方から、英国法の基礎知識や歴史、変遷、EU 法や他国の法律とのかかわり、英国法曹の働き方など、幅広い視点から分析された英国法を学ぶことができます。
英国法とEU法は、日本の法制度とはかなり異なっています。私たち日本の法学部の学生は、日本法以外の法を学び、世界における法の多様性を理解しすることによって、日本法を多様な法の一つとして客観的に学ぶ姿勢を培うことができます。 法律英語の授業は、法律に関する授業の理解を助けとなり、またアカデミック・ライティングのための英語力を身に着けることができます。大学教授や実務家等によるゲスト・レクチャーやケンブリッジ大学の現役の法学部生との議論の機会も多く設けられています。
 Q4. 留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことを教えてください。
講義のない週末に、英国の首都ロンドンやスコットランドの首府エディンバラへ行く等、英国の風土を理解しようと努めました。私は、留学の異国の地で暮らすという特徴は、留学中に学術機関で専門的に学習することと同じくらい重要だと思います。現地に足を運ぶからこそ、現地の人々の息遣いを肌で感じながら風土を知ることができます。国会議事堂や最高裁判所、バッキンガム宮殿、エディンバラ城などへの訪問によって、歴史が今の英国社会に与えている影響を理解しました。これらの経験によって、私はイングランドやスコットランドの風土の深遠さを垣間見ることとなり、英国の文化の虜になりました。英国には4週間滞在し、ロンドンやエディンバラは数日ずつしか訪れませんでしたが、また必ず英国を訪れ、さらに英国の文化や社会の魅力を発見したいと思います。

  また、留学中に意識したことに、伝えようとする「真心」と、聞いてほしいという「熱意」をもって、現地の先生方や学生達に積極的に接することがあります。彼ら彼女らは英語に堪能なので、片言の英語もそれなりに理解してくれます。こちらが口に出さずとも、相手は視線、身振り手振り、声色などから「会話をしたい」という熱意を感じ取り、こちらの語彙が足りなくても、間違えていても、私の言葉を理解してくれました。講義内容や時事的な社会問題に関して議論し、有意義な知的交流を行うことができました。そのため、研修中は語彙や文法を正確に操れるようになる努力をすることを前提としながら、英語力以外の「伝える力」向上させ、発揮させながら会話するように心がけていました。
 Q5.留学を通して自分が成長したと感じていることを教えてください。
私自身が、「世界の最先端の知を習得して日本社会に還元したい」と思うに至ったことです。

ケンブリッジ大学夏期法学研修が私にとって初めての海外渡航であり、この研修では初めて母国を外国の人に紹介する機会がありました。そのとき相手から「私が初めて会話する日本人だ」や「日本ではどのようなのか」と言われたとき、私は、私個人の発言が、相手の日本人全体に対する印象を左右すると実感し、緊張しながら答えました。相手は私の回答にある程度納得したようで、その姿をみた私は満足感を覚えましたが、同時に重たい責任感に胸が高鳴なりました。世界の中でいきる⽇本人として、この責任を果たしたいと思いました。この出来事以降、私は、日本国や日本国民を代表して活躍したいと思い続けています。

  Q6.留学での経験を将来どのように生かし,どういう人になりたいかを教えてください。
私は、国際法や国際関係学の研究と、国際政治の実務の双方で最先端に立ち、「日本の尊厳を守り、日本の繁栄を次代へ引き継ぐ歴史の一ページを私自身の手で綴る」という使命を果したいと思っています。

ケンブリッジ大学夏期法学研修では、英国法の授業やゲスト・レクチャーのなかで、国際法を扱う側だけでなく、国際法を創る側の役割の重要性を学ぶことができました。そこで私は、大学3年次から法学部の「国際関係法コース」に所属し、国際法と国際関係学を履修し、国際社会のルールの成立や運用の実体を法的及び政治的に検討しました。国際法は、様々な国境を越えた経済社会活動を規律する効果がありますが、国際法を作るのは国際政治であり、各国政府間の外交によります。そのため、国際法を創る側の視点で検討するためには、法的側面の検討に加えて、国際政治的側面からも検討することが必要だと考えました。

また、Law in Japan Programへの参加を通して、日本人として日本を代表する責任感を醸成し、ケンブリッジ大学夏期法学研修においても、その責任感を強くする出来事がありました。これらの経験から、私は、国際法・国際関係学の研究を通して得た見地を国際政治の現場に実務家として生かし、日本や世界の平和を守る仕事に就きたいと考えるようになりました。

私は、これらの経験を契機として研鑽を積み、大学三年次の秋に、国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)教養区分に合格することができました。また、明治大学法学部の3年次早期卒業制度の適用者として初めて海外の大学院から合格を得ることができました。引き続きケンブリ大学夏期法学研修と明治大学で得た知識と経験を更に深化させ、研究者としても実務家としても最先端に立って日本と国際社会の平和と安定の確保に貢献したいと考えています。

 Q7. 後輩へのメッセージをお願いします。
明治大学法学部は、学生の未来を拓くために、本当にたくさんの工夫を施してくれます。ケンブリッジ大学コーパス・クリスティ・カレッジ夏期法学研修も、その一つです。第一に、研修から得られる外国法の知識は高い専門性を、研修中の交渉シミュレーションや模擬裁判は実践的な経験を与えてくれます。第二に、ケンブリッジ大学夏期法学研修によって得られる「人との出会い」も大変知的刺激に富んでいます。国際的に最高峰の権威を誇るケンブリッジ大学で学ぶ学生達は例外なく秀才で、講義なさる先生方はその分野の権威の一人です。彼ら彼女らと交流すればするだけ、自分のキャリアに対する重要な視座を得ることになるでしょう。

そのうえ、明治大学法学部は、研修から帰国後、その知識と経験をより深めるために十分な講座を開講してくれています。履修を工夫することで、ケンブリッジ大学夏期法学研修への参加の効果を何倍にも拡大し、一人一人のキャリアを大きく好転させてくれるに違いありません。
私は、ケンブリッジ大学夏期法学研修への参加によって、人生の歩みを大きく転換する決断ができました。

明治大学法学部の皆さんが、ケンブリッジ大学コーパス・クリスティ・カレッジ夏期法学研修に参加し、文字通りに人生を変える知的興奮を感じてほしいと思います。

左上画像の一番手前が亀井さん

【学部間協定留学】国立台湾大学(長期)

法学部法律学科3年(留学時) 内山 結嬉 さん / 留学期間:2020年2月~2020年7月



Q1. 留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由を教えてください。

親戚が香港に住んでいることもあり、大学入学前から中国語に興味を持っていました。大学では第二外国語で中国語を学び、その中で「中国語をもっと流暢に話せるようになりたい」、「中国語で生活する環境に身を置きたい」と考えるようになりました。また、知り合いがいない慣れない環境で暮らすことで自分に自信がつき、大きく成長できるのではないかと思いました。国立台湾大学は台湾で最も優秀な大学で、世界各国から多くの留学生が来ているので、良い刺激を受けられるのではないかと感じ、選びました。

Q2.留学するために行った準備や勉強を教えてください。

第二外国語の授業だけでは足りないと考え、独学でHSK5級の勉強をしました。資格を取得してから留学することで自信になるのではないかと思います。また

留学先では中国語で授業が行われるので、リスニングやスピーキングが最も重要だと思い、台湾のドラマや映画などを見て、普段から中国語に接するようにしていました。

Q3. 留学先で学んだ分野について教えてください。

    留学先で学んだ分野(科目):華語、商務 

    その分野(科目)を選んだ理由:語学力を向上させることが最優先だっため、教養科目を中心に履修しました。

Q4. 留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことを教えてください。

迷った時は困難な道を選ぶようにしていました。授業は交換留学生だけではなく、4年間留学している正規留学生がいる難易度の高い授業を履修するようにしました。せっかく海外で学ぶチャンスを得たのだから、受け身になるのではなく、成長できるような環境で勉強したいという想いがあったからです。最初はグループワークの議論の際に発言することが出来ず落ち込みましたが、回数を重ねるごとに意見を言えるようになりました。困難な目標を達成したことは、自分の自信に繋がりました。

Q5.留学を通して自分が成長したと感じていることを教えてください。

世界各国の留学生と関わりを持てたことで、視野が大きく広がりました。価値観の異なる人たちと話したことで、今まで当たり前だと思っていたことは、そうではなかったのだと気づかされました。自分の軸を持ち、ブレずに行動している留学生たちに、良い刺激を受けることが出来ました。また、家族や友人と離れて、全く馴染みのない場所で生活したことで、精神的にも強くなれたと思います。

Q6. 後輩へのメッセージをお願いします。

留学先では日本人もいますし、意外と中国語を使わなくても過ごせてしまう環境だと思います。しかし、せっかく留学したのだから、受け身になるのではなく、自分からアクションを起こし、主体的に行動することが大切です。私にとってこの台湾大学への留学は、人生で最も充実した時間になり、視野も大きく広がったと思います。留学することで、自信がついたり語学力が上がったりと、何か成長できると思うので、ぜひ挑戦してほしいです。

【学部間協定留学】国立台湾大学(長期)

法学部法律学科3年(留学時) 齋藤 正和 さん / 留学期間:2019年2月~2020年1月



Q1. 留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由を教えてください。

私は日本と台湾のハーフなのですが、まとまった時間が取れる学生のうちに、自分のもう一つのルーツである台湾について、理解を深めたかったことが一番の大きな目的でした。また、日本と同じ法体系の国であるにもかかわらず、アジアの中では先進的な政治体制を築いている台湾に、純粋に興味がありました。私が2年次に進級した年に、国立台湾大学法学部との学部間協定留学プログラムが新設されたことも、留学を後押ししてくれました。

Q2.留学するために行った準備や勉強を教えてください。

語学の勉強は留学の半年ほど前から優先して始めました。また、留学前と後の語学力を比較したかったので、台湾華語の検定である華語文能力測験(TOCFL)を受けました。

なお、留学生が受講する授業は英語での授業が多いので、余裕があれば英語の勉強もしておくことをお勧めします。私は英語の対策を全くしていなかったので、かなり苦労しました。寮や大学では、台湾のみならず、欧米圏の学生と接する機会も多々あり、日本の文化や政治、歴史等について聞かれることもあるので、基本的な知識や自分の意見等をある程度話せるようにしておくといいかもしれません。

 

Q3. 留学先で学んだ分野について教えてください。

    留学先で学んだ分野(科目):国際生華語、国際生華語探索台湾

                      台湾の文化や歴史、言語についての授業を中心に受講していました。

    その分野(科目)を選んだ理由:一番の目標は台湾の理解だったので、台湾華語(繁体字中国語)や
                     台湾文化の学習に力を入れたいと考えていました。

Q4. 留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことを教えてください。

せっかく海外留学をしに行くからには現地で友人を作りたいと思っていたので、学外の交流イベントや寮のイベントには積極的に参加していました。また、同じ中国語のクラスで仲良くなった留学生とも食事会をしたり、郊外に遊びに行ったり、知り合った台湾人の友人と、自主的にランゲージ・エクスチェンジをしたりしました。

Q5.留学を通して自分が成長したと感じていることを教えてください。

自分からアクションを起こすことの大切さを痛感しました。ただ単に留学しただけでは、あまり大きな成果は得られないと思います。留学中にどれだけ積極的に行動できたかどうかで、充実度は大きく変わってきます。留学で培われた行動力は、現在の自分の生活にも生きていると感じています。

 

Q6. 後輩へのメッセージをお願いします。

当たり前のことですが、留学は出発してからが本番です。留学中も積極的に動かなければ、充実した留学生活にはならないと思います。そのためにも、自分が留学で何をしたいのか、目標をしっかりと設定することがすごく大切です。せっかくの留学のチャンスを無駄にしないよう、内向的にならずに、自らアクションを起こしていってください。皆さんの留学生活が実り多きものになるよう、応援しています。

【学部間協定留学】南京師範大学(長期)

法学部法律学科3年(留学時) 川畑 りさ さん / 留学期間:2018年2月~2018年7月

 



Q1. 留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由を教えてください。

高校生の頃から、大学在学中に英語以外の言語を使って留学したいと思っていました。大学入学後、第二外国語にフランス語を選択しましたが、独学で勉強していた中国語のほうに興味が向いたため、中国の大学に留学することを決めました。大学間協定校ではなく学部間協定を選んだのは、①現地に明治大学に留学したことのある法学部生がいて心強い、②南京は日本人が少ない、③単位振替がうまくいくと思った、などの理由からです。

Q2.留学前にどんな準備をしましたか?

 留学生活を送る上では、お金と携帯の準備をしました。現地のATMで使える銀聯のプリペイドカードを作り、中国のSIMカードに対応できるようSIMロックを解除しました。勉強に関しては、HSK試験を目標に勉強をしていました。最終的には、HSK5級合格してから留学に臨みましたが、語学留学生ではなく本科留学生として留学するのなら、もっと語学力をつけてから留学したほうが、スムーズに生活できると思います。

Q3. 留学先で学んだ分野/それを選んだ理由は何ですか?

●留学先で学んだ分野(科目):

①国際経済法、②比較法理、③婚姻家庭法、④犯罪捜査法、⑤国際私法

●その分野(科目)を選んだ理由:

中国の法律に関する授業は勿論、国際系の授業を履修しました。

国際系の授業の教授は、英語が通じる先生が多く、安心して受けられるだろうと思ったのが履修した理由です。

Q4. 留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことは何ですか?
 意識していたことは、インプットとアウトプットのバランスです。語学の習得において、基本的な語彙や文 法の知識は必要不可欠です。留学前にある程度の語学力を身につけ、留学中は人とたくさん話すことを通じて総合的な語学力を伸ばすというのが理想の留学だと思います。しかし私の場合は、自分の語学力的に留学当初は、人とのコミュニケーションがままならなかったので、まず最低限の語彙、文法、リスニングを自分で勉強する必要がありました。しかし授業の予習・復習含め自習するばかりでは、せっかく外国に来ている意味がなくなってしまうので、しっかり自習しつつ、ルームメイトやクラスメイトと遊びに出かけ、中国語を話す機会を持つことを意識しました。 案外、話せなくても暮らすことはできてしまいます。つまり、自ら行動しなければ話す機会はそうないとい うことです。そのため、授業の前や出かけた先でも、積極的に自分から話しにいくようにしていました。留学生活では受け身にならないことが大切だと思います。

Q5.留学を通して自分が成長したと感じていることは何ですか?

逆境もポジティブにとらえられるようになったと思います。語学力の問題や、うまく立ち回れない自分に対する自己嫌悪、寮生活や文化の違いからくるストレス等々ありましたが、良いことも悪いこともすべて自分のためのいい経験になるのだと、何事もポジティブに捉えることができるようになりました。 また、私は付属校出身で、中高大ほとんど環境が変わらず過ごしてきました。そんな中、今回初めて家族や友人から離れた外国で適応して過ごすことができ、大きな自信になりました。

Q6. 長期留学へ挑戦する人へのメッセージをお願いします。

留学を考えている方は、ぜひチャレンジしてほしいと思います。ひとつアドバイスしたいのが、留学で何を実現したいのか、具体的な目標を持つということです。私は留学中、様々な困難にぶつかった時、ふと、「なんで今こんなところにいるんだろう」と思うことがありました。そんな時は、留学前から考えていた目標を思い出して、そのために頑張るんだ、という気持ちで乗り越えました。また、留学中、他の留学生と比べて、「自分はこんな過ごし方でいいんだろうか」と思い焦ることもありました。しかし、留学で実現したいことや目標は人それぞれですし、それによって過ごし方も変わります。他人は他人、自分は自分だと考えて、あくまでも、自分自身の目標に向かって留学生活を頑張れば、楽しく満足のいく留学ができると思います!

【大学間協定留学】ノースイースタン大学(長期)/スタンフォード大学(中期・サマーセッション)

法学部法律学科3年(留学時) 向井 杏樹 さん / 2017年9月~2018年4月 ノースイースタン大学、2018年6月~2018年8月 スタンフォード大学



Q1.  留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由は何ですか?

世界中の学生と出会いたいという思いから、アメリカを選びました。また、ノースイースタン大学を選んだのは、ボストンというハイレベルな学生たちが集まる場所で一度自分のレベルを試してみたいと感じたからです。スタンフォード大学を選んだ理由は、ノースイースタン大学への長期留学が4月という中途半端な時期に終わってしまうので、せっかくなら留学を延長したいと思ったのがきっかけです。たくさん選択肢がある中でスタンフォード大学を選んだのは、アメリカ最高峰のトップユニバーシティーであること、そして、ノースイースタン大学は東海岸に位置しており、西海岸でも留学生活を送ってみたいという気持ちからでした。

 

Q2.留学するためにどんな準備をしましたか?

高校時代から長期留学が目標だったので、その当時から塾に通い一生懸命に勉強してきました。大学に入ってからは特に、応募条件として重要となるTOEFLIELTSのための勉強を行いました。また、学部の勉強も怠りませんでした。GPAは協定校の募集枠を勝ち取るために必要ですし、留学中に自分の勉強していることを説明できないのは恥ずかしいという思いから真剣に授業を受けました。 留学当初の慣れるまでの期間は、授業についていくことに必死でしたが、慣れてくると英語がわからないから授業がわからないということはなくなりました。特にリスニングは勉強していってよかったと思います。

Q3. 留学先で学んだ分野/それを選んだ理由は何ですか?

 

●留学先で学んだ分野(科目):

 

国際組織法、国際法、国際関係論など、主に国際関係論に関わる授業

 

●その分野(科目)を選んだ理由:

 

たくさんの国からの学生がいる国際関係論の授業では、世界の情勢を客観的な視点から考えることができると感じたからです。実際に授業ではどの国も、アメリカでさえ贔屓にされることはなく、公平な視点から様々な国際紛争や環境について学ぶことができました。

 

Q4. 留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことは何ですか?

少しでもやってみたいという気持ちがあれば、危険ではない限り挑戦するようにしていました。長期留学中には、ボストン剣道協会の稽古に参加させていただいていたのですが、初日はかなり緊張しました。しかし、そこでの剣道を通じた出会いはとても貴重なものとなり、留学中の心の支えとなっていました。また、スノーボードを小中高生に教えるというボランティアも、初めは留学生の自分にできるのか、自分の英語力は十分なのかと不安に思っていましたが、やってみると意外にもうまくいき、気づいたら子供達との会話をとても楽しんでいる自分がいて、大きな自信になりました。

Q5.留学を通して自分が成長したと感じていることは何ですか?

何事も怖がらずに挑戦できるようになったことが、大きく成長したことだと思っています。それはアメリカという、人の目をあまり気にしない、自分がやりたいことができる文化のある中で一年間過ごしてきたからなのか、ボランティアをしたりや自分にとって挑戦しがいのある授業を取ったりしてみたことからなのか、留学中に一人で様々な困難を乗り越えてきたからなのかはわかりませんが、一つ言えることは留学を通して自分に自信をつけることができたから挑戦することが楽しくなりました。初めての一人暮らし、長期の海外生活でしたが、様々な経験をさせていただき、たくさんの方と出会うことで色々な面で成長することができたように思います。このような機会を与えてくださった明治大学、そして両親に感謝してもしきれません。

Q6. 長期留学へ挑戦する人へのメッセージをお願いします。

 ノースイースタン大学に限らず、海外の大学での授業は日本の講義と違い、インタラクティブなものが多いと思います。それらの授業は非常に緊張しますし、周りとの学力、語学力などの差に落ち込むこともありますが、ちょっと無理をしてでもその中に飛び込み、自分の精一杯を出し切ることで、留学中は毎日成長することができると思います。また、スタンフォード大学サマーセッションでは、応募条件のTOEFL100はかなり高い壁だと思いますが、その先で得られるものは非常に大きいです。長期留学後にせっかくだから参加してみようという軽い気持ちで参加をしましたが、期間が短かった分、一日一日を一生懸命に過ごすことができました。毎日が思い出になるくらい濃い日々を過ごせるので、ぜひ英語力の壁を超えて参加できるよう、頑張って欲しいです。応援しています!