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総合数理学部

久保田夏美さん(先端メディアサイエンス学科3年)が、情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会にて学生奨励賞を受賞

2017年03月06日
明治大学 総合数理学部

先端メディアサイエンス学科 3年 久保田夏美さん(中村聡史研究室)先端メディアサイエンス学科 3年 久保田夏美さん(中村聡史研究室)

明治大学総合数理学部の久保田夏美さん(先端メディアサイエンス学科3年)が、情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会にて学生奨励賞を受賞しました。本賞は、情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会の1年間の発表の中で、特にすぐれた学生による研究発表を表彰するものです。

久保田さんは、「ユーザに気づかせることなく書写技能を向上させるシステムの提案」と題した研究の発表を行いました。

研究紹介
本研究は、手書き文字の練習でよく使われているなぞり書きにかわる新しい手書き練習法を提案および実装し、実験により有用性を明らかにしたものになります。実際には、手書き練習者に気づかせない程度に、その練習者の手書き文字をきれいにして(加重平均によりお手本に似通うような形にして)提示することにより、「自分の手書きって意外と悪くないのでは?」と良い意味で勘違いさせ、手書き練習のモチベーションを向上させるものとなっています。ある時点での手書き文字とお手本との間の手書き文字が、自身の手書き文字として提示されるため、練習を繰り返すことによって、徐々に自身の手書き文字もお手本に近づいていきます。この仕組みは、平均手書き文字をベースとして実現しているため、教科書のような字に限らず、かわいい丸文字などを練習することも可能となっています。また、手書き文字だけでなく、絵にも適用可能なことがわかっています。

「ユーザに気づかせることなく書写技能を向上させるシステムの提案」
久保田夏美,新納真次郎,中村聡史,鈴木正明,小松孝徳,情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), 2016-HCI-169, pp.1–8.