先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻(小林稔研究室)の阿部花南さん、越後宏紀さん(現五十嵐悠紀研究室)、武井秀憲さん、総合数理学部先端メディアサイエンス学科の築舘多藍さん、桑宮陽さんが、情報処理学会マルチメディア、分散、協調とモバイルシンポジウム DICOMO2021 において次の表彰を受けました。
♦最優秀プレゼンテーション賞 阿部花南
♦野口賞 阿部花南、築舘多藍、桑宮陽、小林稔
♦優秀論文賞 阿部花南、築舘多藍、桑宮陽、小林稔
♦ナイトテクニカルセッション第3位 越後宏紀、阿部花南、武井秀憲
最優秀プレゼンテーション賞、野口賞、優秀論文賞を受賞した研究のタイトルは「会議円滑化支援を目的とした気持ち可視化ボタンの提案」です。この研究では「発言したい」「迷っている」等の意思を伝える気持ち可視化ボタンを、パソコンやスマートフォンですぐに利用できる形で提供しています。用いるボタンの種類や、ユーザインタフェースの形態、気持ちを匿名で伝えることの効果などについて、実際に動作するシステムを使いながら調査を進めています。今回のシンポジウムでは、口頭発表とあわせて、デモセッションにおいても発表を行い、多くの参加者に提案システムを体験していただきながら議論を行いました。
最優秀プレゼンテーション賞は、学術・技術の普及に貢献する優秀な口頭発表のプレゼンテーションに対して授与されるもので、今回は一般講演224件の中から選ばれた3件に授与されました。野口賞は産業への貢献が期待される優秀なデモンストレーションに対して授与されるものです。優秀論文賞は、学術・技術の普及に貢献する優秀な論文に対して与えられるものです。
ナイトテクニカルセッション第3位を受賞した発表タイトルは「バーチャルアバタ(VTuber)によるオンラインデモ発表成功への道」です。バーチャルアバタによるプレゼンテーションに関する研究の成果と、オンラインボタンによるフィードバックの仕組みを組み合わせて、聴衆を巻き込んだ発表を行いました。これが、シンポジウムを活性化する斬新な発表として評価されました。
今回はオンライン開催となり、聴衆やデモ参加者の様子を把握しにくい環境下での学会発表となりましたが、一般の参加者でもすぐに提案システムを利用できる環境を整えることで、多くの方から意見を聞くことができました。いただいた意見を活かして、これらのテーマの研究を進めていきます。