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総合数理学部

【総合数理学部】先端メディアサイエンス学科3年の須田翔悟さん,神保一馬さんと同学科の小松孝徳教授がHAIシンポジウム2022 Impressive Long-paper Award 優秀論文賞を受賞

2022年03月11日
明治大学 総合数理学部

神保一馬さん(左)と須田翔悟さん(右)神保一馬さん(左)と須田翔悟さん(右)

2022年3月2,3日の二日間にわたって開催された「HAIシンポジウム2022」にて先端メディアサイエンス学科3年生の須田翔悟さん,神保一馬さんと同学科小松孝徳教授が国立情報学研究所の山田誠二教授と共に発表した研究論文「テキスト対話エージェントからの返信間隔の違いはユーザの印象評価に影響を与えるのか」は,22件の口頭発表に対する運営委員,プログラム委員,顧問による審議の結果,特筆すべき優れた研究であると評価され,HAIシンポジウム2022運営委員会よりImpressive Long-paper Award (優秀論文賞)が授与されました。なお,授賞式は2022年3月3日に開催されたHAIシンポジウム2022のクロージングセレモニーの中で行われました。

本研究では,テキスト対話エージェントがユーザと雑談を行う場合,返信間隔を長くした方がユーザからの印象は向上するという仮説を立て,それを検証するための実験を行いました。その結果,返信間隔が5秒もしくは1時間の場合に,エージェントへの印象が有意に高くなることが明らかとなりました。従来の研究では1分以上の返信間隔での実験は行われておらず,エージェントの評価は返信間隔が長くなるにつれて悪化すると考えられていました。しかし本研究の結果より,雑談においては返信間隔が1時間の場合であっても,エージェントの評価が高くなるということが明らかとなり,ユーザにとって対話しやすいテキスト対話エージェントの設計に貢献できる知見を得ることができました。