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総合数理学部

【総合数理学部】ネットワークデザイン学科4年(受賞時)の片桐瑠星さんが2021年電気学会電子・情報・システム部門において技術委員会奨励賞を受賞

2022年04月06日
明治大学 総合数理学部

ネットワークデザイン学科4年(受賞時)の片桐瑠星さんが2021年電気学会電子・情報・システム部門において技術委員会奨励賞を受賞しました。これは、電気学会電子・情報・システム部門の各技術委員会が主催する研究会での発表論文の中から、35歳以下の若手技術者にふさわしい優秀な論文に対し表彰するものです。

片桐さんは「MICとHSICによる特徴量選択を用いたKPCA-MSPCのアンサンブル手法によるショーケースシステムの異常検知」という論文を発表しました。
冷蔵・冷凍ショーケースは、冷凍食品や生鮮食品、飲料を低温で保存し、ショーケースシステムは、特性の異なる複数のショーケースを1台の室外機と接続して運用し、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどで商品の品質保持と陳列のために広く利用されています。ショーケースシステムは、着霜や冷媒漏れなどによる冷凍・冷蔵能力の低下によって、庫内の温度が設定された温度に保たれないという問題が稀に発生する可能性があります。このような場合には、販売機会を損失してしまう可能性があり、ショーケースシステムの異常を速やかに検知することが重要です。

本論文では、Maximal Information Coefficient(MIC)を用いたMIC-KNN-FSとHilbert-Schmidt Independence Criterion (HSIC)を用いたHSIC-KNN-FSを特徴量選択手法とし、各手法によって選択された特徴量のみを異常検知手法であるKPCA-MSPCに適用した別々の異常検知モデルによるそれぞれの判定結果をアンサンブルさせたショーケースシステムの異常検知手法を提案し、従来法より精度よく異常を検知できることを確認しました。