2022年9月1日~3日に福知山公立大学で開催された情報処理学会 EC2022(第20回エンタテインメントコンピューティング)において、先端メディアサイエンス学科3年の村上崇斗さんと宮下芳明教授が「光造形3Dプリンタにおけるレジンの混合によるグラデーション表現」と題した発表を行い、グッドデモンストレーション賞を受賞しました。
これは、滴下・混合装置で異なる色のレジンを追加して混ぜ合わせ、単色造形とほぼ同等の造形時間で、光造形3Dプリンタでもグラデーション表現を実現したものです。
村上崇斗,宮下芳明.光造形 3D プリンタにおけるレジンの混合によるグラデーション表現,エンタテインメントコンピューティング2022論文集,Vol.2022,pp.249-252,2022.
概要: 光造形3Dプリンタでの多色表現には、移動する硝子盤やカルーセル方式に動くレジンタンクの使用が提案されている。これらの手法では出力サイズの小ささ、機器の高額さ、出力時間が単色造形時よりも長くなる点が課題として挙げられる。本研究では、安価に大きなサイズの多色造形を実現する方法としてレジンの混合に注目し、グラデーション表現を行うシステムを試作した。作成したプロトタイプシステムでは単色造形と変わらない時間でグラデーションの造形物を出力することが可能になった。