総合数理学部先端メディアサイエンス学科4年(小林稔研究室)の桑宮陽さん、先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻の築舘多藍さん、阿部花南さん、武井秀憲さん、および小林稔教授が、情報処理学会シンポジウムDICOMO2022(2022年7月13〜15日、オンライン開催)において野口賞(奨励賞)を受賞しました。桑宮陽さんは、同時にヤングリサーチャー賞も受賞しました。野口賞(奨励賞)は、産業への貢献が期待される優秀なデモンストレーションを行なったもののうち、野口賞には至らなかったが高い評価を受けた発表に対して授与されるものです。ヤングリサーチャー賞は、優れたプレゼンテーションを行った30歳未満の発表者に授与されるものです。
【受賞・研究内容】
受賞した発表のタイトルは「すれ違い時に移動ロボットが提示する横向き矢印の認知」です。人とすれ違うときに移動ロボットが横向き矢印を提示すると、指示だと解釈して矢印の方向に進む人と、ロボットが進む方向を示していると解釈して逆の方向に避ける人に分かれるという現象について調査を行い、その結果を報告しました。実験は、ロボットとすれ違う動画を提示し避ける方向を回答させるWEBアンケートにより実施し、矢印を提示するタイミングと位置を変化させながら回答を収集しました。今後は、本調査の結果をもとに、矢印というシンプルなサインによってロボットと人がコミュニケーションをとる方法について研究をする予定です。