表彰式の様子
概要説明の様子
明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科の宮下芳明教授が、情報処理学会シンポジウム「インタラクション2024」において、「インタラクティブ発表賞(一般投票)」を受賞しました。
宮下教授は、「Chronospoon: 時を操る調味食器」について発表を行い、参加者による投票によって選ばれました。また、プログラム委員会によるスクリーニングによって「プレミアム発表」にも選出されています。
宮下芳明. Chronospoon: 時を操る調味食器. インタラクション2024 論文集, pp.404- 409, 2024.
著者はこれまで、食品の賞味期限延長や、食品ロス削減に寄与することを目標に、食品の味を時間軸で変化させる「味のタイムマシン技術」を開発してきた。味の経時変化、特に熟成過程を味センサで測定し、味物質の添加量を数式としてモデル化することで、食品の味の時間変化を操ることができる。
本稿ではスプーン型装置「Chronospoon」を用い、一定比率で混合された液体を使用し、単一タンクのみで味の順行・逆行変化を可能にした。これにより従来の調味家電よりも小型化(75g)を実現し、実用可能な調味食器としての開発に成功した。