総合数理学部先端メディアサイエンス学科3年の宮崎勇輝さんがHCGシンポジウム2023 学生優秀インタラクティブ発表賞を受賞されました。HCGシンポジウム2023学生優秀インタラクティブ発表賞は、優れたインタラクティブ発表に与えられるものです。
受賞した研究のタイトルは、「デジタルペンの筆圧による濃淡表現の有無が図形問題の解答に及ぼす影響の調査」です。
教育現場においてコスト削減のためにタブレット向けの筆圧感知機能のないペンが導入されていたり、高価なものであってもApple Pencil(USB-C)のように筆圧感知機能のないペンも登場したりしています。こうした筆圧感知の機能がないと、その強さによって線の太さや細さ、濃さや薄さといった表現ができないため、様々な問題が生じると考えられます。
宮崎さんはこの問題に着目し、特に数学などにある図形問題にどのような影響を及ぼすのかについて、システムを実装し、実験を行いました。また実験の結果、筆圧で濃さ薄さを表現できないと、正答数が下がること、また特に試行錯誤するような状況において差があることを明らかにしました。
今後は、様々な問題に適用していくとともに、教育の現場などでの検証を行っていく予定です。