デモブース
授賞式にて
提案システムSweet Synthesizer
2025年8月25日〜8月27日に日本大学で開催されたエンタテインメントコンピューティング2025(EC2025)において、総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 3年の安地遥さん、 4年の千田知佳さん、宮下芳明教授の「Sweet Synthesizer: 甘味をパーソナライズする味覚メディア」が、対話発表賞を受賞しました。
この賞は参加者投票に基づき、デモ・ポスター発表で優秀な研究発表に授与されます。
本研究は、8種類の糖類ゼロ甘味料を組み合わせることで、人それぞれの嗜好に合った甘味の実現を目指したものです。各甘味料は、苦味を含むものなど、異なる味や特性を持っており、混合することで多様な甘味を表現できます。甘味料および配合量は、大規模言語モデル(LLM)との対話を通じて決定します。例えば、「もっと甘くして」や「苦味を抑えて」といった指示文を入力すると、システムはその要望に応じた混合案を提示し、専用ハードウェアから実際に甘味料溶液を出力します。さらに、使用する甘味料はすべて糖類ゼロであるため、カロリーを気にする方でも様々な甘味の体験ができます。
デモ発表では、参加者の皆さんに(1)無糖紅茶、(2)ランダムに甘味料を混ぜた紅茶、(3)システムが提案した配合による紅茶の3種類を試飲していただきました。その結果、「配合のバランスによる味の違いをはっきり感じた」という感想が多く寄せられました。
安地遥, 千田知佳, 宮下芳明. Sweet Synthesizer: 甘味をパーソナライズ化する味覚メディア, エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2025 論文集,Vol.2025, pp.404-407, 2025.