メーリングリストにおいて、ある特定のメンバーがポストしたメールに限り、そのメールを正しく受信できない(例:いつも迷惑メールとして判定される、全く受信できない等)ケースがあります。これは、
「‥@meiji.ac.jp」「‥@XXX.meiji.ac.jp」以外のメールアドレスでメーリングリストに登録しているメンバー
に見られる現象で、そのメンバーの所属するドメイン(‥@example.co.jpや ‥@example.com 等)のメールポリシー(DMARC -送信ドメイン認証ポリシー- )が厳しく設定されていることがひとつの要因です。 もしこのようなメンバーが存在する場合、メーリングリスト管理者は「DMARC緩和措置の設定」を行うことで、そのメンバーからのポストを正しく受信できる場合があります。
なお本対策により、もしもSPAMメールがメーリングリスト宛てにポストされた場合、明治大学が送信者となってメンバーに転送されることになります。 つまり、メーリングリストのメンバーが多かったり、大量のSPAMメールがポストされた場合は、明治大学から大量のSPAMが送信されているとみなされ、明治大学のIPアドレスのレピュテーションが下がってしまい、結果的に、明治大学発の通常のメールも、SPAMと誤判定される可能性が高くなる恐れがあります。
よって、「1.DMARC緩和処理の設定」と合わせて、必ず「2.SPAM対策の設定」も行ってください。
目次
設定方法
1.DMARC緩和処理の設定
1.「メーリングリスト管理者操作手順書」に従い、管理システムへログインし、管理作業を行いたいメーリングリストを選択する。
2.「設定」タブを選択。「リスト設定」から「DMARC対策」を選択する。
3.「DMARCの緩和処理」を「From:をリストのアドレスに置き換える」に、
「DMARC対策を無条件に実施」を「はい」に変更。
4.「変更を保存する」をクリック
※注意1
上記設定を行うと、メーリングリストにポストされたメールの送信者アドレスは、配信時にメーリングリストのアドレスに書き換えられます。
メーリングリストの受信者側では、配信されたメールの送信者アドレスは、以下のように表示されますのでご注意ください。(Outlookの例)
【従来】
From: ポストしたメンバー自身のメールアドレス
【設定後】
From: メーリングリストのメールアドレス (「‥経由の」の後に、ポストしたメンバーの名前が表示)
※注意2
上記設定は、メーリングリストのメンバー全員のポストに対して From:アドレスを書き換えますが、メール配信に問題のあるメンバーのポストのみを対象とすることもできます。
この場合、手順3を以下の手順に置き換えてください。
・「DMARC対策を無条件に実施」を「いいえ」
・「DMARCアドレス」に、From:を書き換えたいメンバーのアドレスを列挙する(正規表現も利用できます。以下はGMailアドレス全員を対象とした例です)
2.「設定」タブを選択。「リスト設定」から「DMARC対策」を選択する。
3.「DMARCの緩和処理」を「From:をリストのアドレスに置き換える」に、
「DMARC対策を無条件に実施」を「はい」に変更。
4.「変更を保存する」をクリック
※注意1
上記設定を行うと、メーリングリストにポストされたメールの送信者アドレスは、配信時にメーリングリストのアドレスに書き換えられます。
メーリングリストの受信者側では、配信されたメールの送信者アドレスは、以下のように表示されますのでご注意ください。(Outlookの例)
【従来】
From: ポストしたメンバー自身のメールアドレス
【設定後】
From: メーリングリストのメールアドレス (「‥経由の」の後に、ポストしたメンバーの名前が表示)
※注意2
上記設定は、メーリングリストのメンバー全員のポストに対して From:アドレスを書き換えますが、メール配信に問題のあるメンバーのポストのみを対象とすることもできます。
この場合、手順3を以下の手順に置き換えてください。
・「DMARC対策を無条件に実施」を「いいえ」
・「DMARCアドレス」に、From:を書き換えたいメンバーのアドレスを列挙する(正規表現も利用できます。以下はGMailアドレス全員を対象とした例です)
2.SPAM対策の設定
SPAMメールがメーリングリスト宛てにポストされた場合、メーリングリストのメンバーが多かったり、大量のSPAMメールがポストされた場合は、結果的に明治大学が発信元となって大量のSPAMが送信されることとなります。そのため、DMARC対策を行った場合は、SPAM対策も必ず実行してください。
SPAM対策の設定は、
・「設定1:メンバー以外のポストの禁止」
・「設定2:SPAM判定メールの配信保留」
の2通り考えられます。必ずどちらか一方、あるいは両方の設定を行ってください。
SPAM対策の設定は、
・「設定1:メンバー以外のポストの禁止」
・「設定2:SPAM判定メールの配信保留」
の2通り考えられます。必ずどちらか一方、あるいは両方の設定を行ってください。
設定1: メンバー以外のポストの禁止
メンバー以外がポストしたメールを、廃棄する設定です。
1.「設定」タブを選択。「設定」から「メッセージ受付」を選択する。
2.画面中段あたり「非メンバーがリストに投稿したときに実行されるデフォルトの処理」を「破棄(通知なし)」または「拒否(通知あり)」「保留(承認待ち)」のいずれかを選択。
・破棄(通知なし):メンバー以外からのポストは廃棄。 送信元への通知も無し。
・拒否(通知あり):メンバー以外からのポストは拒否。 送信元に対しては、ポスト不可の旨を返信。
・保留(承認待ち):メンバー以外からのポストは保留。 送信元に対しては、ポストが保留されている旨を返信。メーリングリストのオーナーに対して保留中のメールがある旨が通知される。(管理画面上部の「保留メッセージ」より操作を行う)
3.「変更を保存する」を選択。
1.「設定」タブを選択。「設定」から「メッセージ受付」を選択する。
2.画面中段あたり「非メンバーがリストに投稿したときに実行されるデフォルトの処理」を「破棄(通知なし)」または「拒否(通知あり)」「保留(承認待ち)」のいずれかを選択。
・破棄(通知なし):メンバー以外からのポストは廃棄。 送信元への通知も無し。
・拒否(通知あり):メンバー以外からのポストは拒否。 送信元に対しては、ポスト不可の旨を返信。
・保留(承認待ち):メンバー以外からのポストは保留。 送信元に対しては、ポストが保留されている旨を返信。メーリングリストのオーナーに対して保留中のメールがある旨が通知される。(管理画面上部の「保留メッセージ」より操作を行う)
3.「変更を保存する」を選択。
設定2: SPAM判定メールの配信保留
メールが大学のファイアウォールを通過する際、迷惑メールの自動判定が行われます。ここで迷惑メールと判定された場合は、メールのタイトル(Subject)に [SPAM] というラベルが追加されます。以下は、迷惑メール判定されたメールがメーリングリストにポストされた場合、そのメールの配送を行わない手順です。
1.「ヘッダフィルター」タブを選択
2.フィルタ条件を設定
・「ヘッダー」: Subject
・「パターン」: ^\[SPAM\] (タイトルの先頭に [SPAM] タグが付いているメールをフィルタする正規表現)
・「処理」: 「保留(承認待ち)」または、「拒否(通知あり)」「破棄(通知なし)」のいずれかを選択。
※迷惑メール判定の誤検知の可能性に配慮しますと、メールが消失しない「保留(承認待ち)」の設定をお勧めします。
3.「変更を保存する」を選択。
1.「ヘッダフィルター」タブを選択
2.フィルタ条件を設定
・「ヘッダー」: Subject
・「パターン」: ^\[SPAM\] (タイトルの先頭に [SPAM] タグが付いているメールをフィルタする正規表現)
・「処理」: 「保留(承認待ち)」または、「拒否(通知あり)」「破棄(通知なし)」のいずれかを選択。
※迷惑メール判定の誤検知の可能性に配慮しますと、メールが消失しない「保留(承認待ち)」の設定をお勧めします。
3.「変更を保存する」を選択。

