明治大学先端数理科学インスティテュート(MIMS)では2025年5月8日、現在開催中の2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の「いのちの遊び場クラゲ館」にて立体錯視に関するワークショップを主催し、多くの来場者に錯視への興味・関心を喚起するとともに、MIMSが推進する数学・数理科学の研究成果を万博の場で広く発信しました。
●見て触って体験する立体錯視の世界 ~原理を知ればあなたにも作れる~
実施日:2025年5月8日(木) 14:00~16:00
会 場:日本国際博覧会(大阪・関西万博)いのちの遊び場 クラゲ館
このワークショップでは「立体錯視の原理を理解して自分でも作れるようになること」を目的に、研究・知財戦略機構の杉原厚吉研究特別教授制作による3Dプリント製の立体錯視作品8点と、紙製の立体錯視作品4点を展示し、来場者には実際に立体錯視を体験していただきました。
参加者は自分のペースで作品を鑑賞しながら、適宜、杉原教授はじめMIMS関係者による解説を聴きながら会場を見て回っていました。また、希望者には、別途ご用意した紙製の錯視立体工作キット(解説1枚、工作用展開図2枚、折り紙手順図2枚)を持ち帰っていただき、錯視立体を組み立てながら理解・関心を深めていただく一助としました。
実際に展示物に触れることを許可していたので、参加者は自由に作品を手に取って詳しく鑑賞したり、MIMS関係者に質問したりする場面も多くみられました。終始、会場には来場者が途切れることなく、希望者に持ち帰っていただいた工作キットの数は計269部になりました。錯視立体を作ってみよう!と多くの方に興味を持っていただけたものと思われます。
工作キットを持ち帰った希望者の多くは、ご家族で参加してお子さんのために持ち帰るというパターンで、実際にワークショップ会場を訪れた人数はこの数のおおよそ2~3倍でした。屋外での展示でしたが、当日は天候にも恵まれ、ワークショップは順調かつ好評のうちに実施することができました。