明治大学先端数理科学インスティテュート(MIMS)の萩原一郎研究特別教授、奈良知惠客員研究員、楊陽客員研究員(いずれも研究・知財戦略機構)の研究チームがこのたび、2024年度日本シミュレーション学会の英文論文集JASSE部門の論文賞を受賞しました。
日本シミュレーション学会(JSST)ではシミュレーション技術に関する研究・普及・発展を図り、会員の優れた研究論文及び研究発表を表彰するために「学会賞」を設けています。
Bast Paper Award
論文タイトル「Development of new foldable polyethylene terephthalate bottles」
▼日本シミュレーション学会英文誌 9巻 (2022) 2号
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasse/9/2/9_247/_article/-char/ja
受賞コメント
折紙構造に共通する、容易に折り畳めても元に戻ってしまうという困難な課題を、最高級の数理モデリングとシミュレーション技術を用いて解決することができました。これは他の折紙構造にも適用できる技術であり、快心の成果となりました。このたび、栄えあるJASSE部門の論文賞に選出いただき大変光栄です。(萩原一郎、楊陽)
工学とのコラボレーション(協働)によって、私の専門分野である数学を多少なりとも実生活に役立てることができました。シミュレーションによって試行錯誤の幅や想像の視野が大きく広がり、数学的な厳密さ・緻密さだけではない素材変形を伴う解析によって研究が大きく進み、その成果を評価していただけたことは大変光栄です。(奈良知惠)
▼2024年度学会賞贈賞報告 [2025年3月](日本シミュレーション学会Webページ)
https://www.jsst.jp/jsst_info/award/R06winner.html