先端数理科学研究科

2025年9月28日〜10月1日に韓国・釜山で開催されたthe 38th Annual ACM Symposium on User Interface Software and Technology (UIST 2025)において、先端数理科学研究科先端メディアサイエンス専攻 博士前期課程2年の吉本健義さん、大友千宙さん、宮下芳明教授の「Towards Expressive Optics: A Design System for Scene-Specific External Lens Filters」がthe People's Choice Honorable Mention Awardを受賞しました。この賞は、参加者投票に基づき、ポスター発表で優秀な研究発表に授与される賞です。

本研究は、写真および映像表現の拡張を目的として、3Dプリンタによって設計・製造可能な外付けレンズフィルターデザインシステムを提案するものです。独自に開発した専用ソフトウェアを用いることで、凸レンズやプリズム形状の組み合わせ、効果を及ぼす領域を制御する設計を可能にしました。設計データに基づくレンズフィルターを製造し、既存のカメラに装着するだけで、ユーザーは任意の視覚効果を得ることができます。

ポスター発表では、製造したレンズフィルターの展示に加え、実際の見え方を確認できるデモンストレーション展示を行い、好評を博しました。

Takegi Yoshimoto, Chihiro Otomo, and Homei Miyashita. 2025. Towards Expressive Optics: A Design System for Scene-Specific External Lens Filters. In Adjunct Proceedings of the 38th Annual ACM Symposium on User Interface Software and Technology (UIST Adjunct '25). Association for Computing Machinery, New York, NY, USA, Article 172, 1–3. https://doi.org/10.1145/3746058.3758394