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先端メディアサイエンス専攻について

先端メディアサイエンス専攻の特徴

先端メディアサイエンス専攻では、数理科学、コンピュータ、人間について個々の専門知識や技術とともに、これらを横断的に取り扱うことができる能力を身に付けます。このため、数理科学に重点を置きながら、「人間系」「コンピュータ系」「インタラクション系」を3つの柱とし、従来の理論分野の枠を超えて、社会と人間、異文化との交流などの広い視野を身に付け、自在に独創的なメディアを設計して実現する実践力を習得していきます。

●人間系
認知科学、感性情報処理、アート・デザインなど、人間の知覚や行為に対するアプローチ

●コンピュータ系
音楽情報処理、情報セキュリティ、コンピュータグラフィックスなど、メディア技術を支えるコンピュータ内部の仕組みについてのアプローチ

● インタラクション系
対話メディア、ヒューマンインタフェース、コラボレーション技術など、システムと人間、あるいは人間同士のやりとりについてのアプローチ

研究内容の紹介

ドローン操縦のモデル化



ドローンは救助、農業、配送、レース、映像制作などあらゆる分野で利用されています。「この環境・この用途ではどのドローンが適しているか?」といった疑問を解決するためにドローン操縦のモデル化を行っています。操縦モデルは、ドローンレースのコース設計や操縦インタフェース設計にも利用できます。

楽しむだけでひとに貢献できる仕組み



世の中にはひとが手作業で膨大な情報を付与することが求められているタスクが数多くあります。こうしたタスクを、数秒で処理できるマイクロタスクに分解し、その細かいタスクを音楽ゲームの中に取り込み回答を促すことで、好きな音楽をゲームとして楽しみつつ社会に貢献できる仕組みを実現しています。

歩容特徴量のDTW 距離による個人識別





近年カメラや深度センサによって歩行者を追跡し、防犯や人流の分析などに活用する試みが盛んです。本研究では、深度センサで測定した3次元の時系列データの動的時間伸縮距離(DTW)に基づいて個人の特徴を学習し、スマホ歩きに対して耐性のある個人識別を試みています。

数学思考力育成のためのICT 支援



数学の思考力を育成するためのICTによる支援に取り組んでいます。阿原研究室で開発されたPointLineは、「作図手順にとらわれず図を作れる」という特徴をもった教育用作図ソフトウエアです。作図手順のわからない図を描きそののちに作図方法を考察するという授業設計が可能になります。

研究設備の紹介

防音室(森勢研究室)



森勢研究室には、外部の騒音を抑制し静音な環境を保つ防音室が設置されています。プロ用の音響機材やソフトウェアも数多く取り揃えており、音声・歌声の収録や、合成音声の品質を精密に計測する主観評価実験が必要な研究に役立っています。

3Dプリンタ(小林研究室)



小林研究室には5台の3Dプリンタが設置され、さまざまな研究の試作品(モックアップやプロトタイプ)の制作に活用しています。マイコンを使った電子工作やプログラミングと組み合わせて、アイデアを実際に形にして試しながら研究を進めています。
明治大学大学院