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先端数理科学研究科 数理データサイエンス人工知能上級レベルプログラム

プログラム設置目的

先端数理科学研究科は、「社会に貢献する数理科学の創造、展開及び発信」という共通の理念の下、社会に現れる複雑な諸問題に向き合い、問題の本質を同定する洞察力と現実的な問題解決能力を身につけ、主体的に新分野を開拓する独創力がある人材の育成を目指しています。  
 
データを扱う分野においては、その本質の同定にデータの理解力・分析力は欠かせません。大学院での研究においても、数理・データサイエンス(DS)・人工知能(AI)の知識や技術を利用する機会が増えています。また、産業界からのデジタル人材、AI人材の需要が多くなっています。DX が進展する現代社会において、さまざまな課題に対して数理・DS・AIを活用できる人材が幅広い分野で求められています。
 
先端数理科学研究科は、社会のニーズに応え、数理・DS・AIに関心を持って個々の研究へ活用することを奨励するために、大学院生対象の「数理データサイエンス人工知能上級レベルプログラム」を設置します。
 
これまでに、先端数理科学研究科では、横浜市立大学・東京理科大学とともに大学院レベルのデータサイエンス教育プログラムである「YOKOHAMA D-STEP」に参画してきました。D-STEPは2022年度で終了し、2023年度からは後継の「DSリカレントプログラム」として発展します。先端数理科学研究科の本プログラムは、D-STEP において得られた指導体系を反映したプログラムとして実施します。 

本プログラムは、DS協会のスキルレベルにおける「見習いレベル」の上級から「独り立ちレベル」に到達する水準、AI戦略2019における「応用基礎レベル」より上級の知識技術を身に付け、上位の学生は「エキスパートレベル」をうかがう水準に達する人材の養成を目指します。 
 
本学では「数理データサイエンス人工知能リテラシーレベルプログラム」を、総合数理学部では「数理データサイエンス人工知能応用基礎レベルプログラム」を設置し、数理・DS・AIの応用基礎力を認定するプログラムを実施しています。本プログラムの履修には応用基礎レベルの認定は必要ありません。
 

プログラム概要と教育目標

● 概要

 プログラムを履修できるのは先端数理科学研究科に在籍する学生です。専攻ごとに下記のコースを設置していますので、プログラムを履修する学生は在籍する専攻に対応するコースの授業科目を履修してください。
・現象数理コース (MS)
・先端メディアサイエンスコース (FMS)
・ネットワークデザインコース (ND)

● 目標

諸課題の現れる現場で独り立ちし、活躍できるデータサイエンティストとしての実践力と知識を身に着けることを目標とします。データサイエンスに関する数理科学的・情報科学的基盤を有したうえで、社会の実問題に現れる多種多様なデータに対して、課題を発見・解決するための分析設計を自らできるようになる人材となることを目指します。

プログラム科目・修了要件

● 科目群

科目群 科目名(各2単位)
①PBL科目

先端数理科学PBL

       
②コース共通科目 機械学習総合演習        
③コース別授業科目群 MS データ解析特論
データサイエンス特論
現象確率論特論 数理ファイナンス特論 リスク解析特論
FMS パターン認識と機械学習特論 情報セキュリティ特論 認知心理学特論 音声信号処理特論  コンピュータグラフィックス特論
音楽情報処理特論 先端画像処理特論       
ND アセットマネジメント
特論
深層学習応用特論 大規模データベース
特論
ウェブインテリジェンス特論 確率統計的学習特論
ロボット情報学特論 バイオインフォマティクス特論      

● 修了要件

プログラム修了認定の申請までにプログラムへの申請(年度初めに申請)が済んでいることが前提です。その上で、
① PBL科目から2単位
② コース共通科目を2単位
③ コース別授業科目群から4単位以上(所属専攻以外の科目を含めることはできません)
(合計8単位以上)を修得することが修了要件です。
【移行措置】
■D-STEPの2022年度までのPBL科目(行政課題解決PBL、ビジネス課題解決PBL)のいずれかの単位修得を本プログラムの①PBL科目の修得とみなします。
■2022年度までに修得した③コース別授業科目群の単位を、③の要件に含めることとします。
■2022年度以前に入学した在学生についても、本プログラムの履修が可能です。

履修登録・プログラムへの申請

本プログラムへ参加するためには以下①・②の両方の手続が必要です。

① 履修登録:プログラムに必要な科目の履修登録は、通常の履修登録と同様に、WEB履修登録を行ってください。
② プログラムへの申請:履修登録とは別に、年度初めに、プログラムへの申請手続が必要です。申請方法については、新年度ガイダンス等で周知します。この手続を行わない場合は、本プログラムの修了要件を満たしても、プログラム修了者として認定されません。

注:プログラムへの申請は、1度申請を行えば、在学期間有効です。
【例:M1の年度初めにプログラムへの申請をした場合、プログラムへの参加(科目履修)は年度をまたがっていても、M2の年度初めに再度プログラムへ申請する必要ありません】

注:プログラムへの申請をする前の年度までに修得した科目を本プログラムの修了要件に含めることはできません。
【例:M2の年度初めにプログラムへの申請をした場合、M1の修得科目は本プログラムの修了要件には含まれません。】
  ただし、以下の(1)又は(2)に該当する科目は本プログラムの修了要件に含めることができます。
  (1)先取履修制度により、総合数理学部4年次に単位修得し、本研究科へ入学後に単位認定が認められた科目
  (2)前述の修了要件における移行措置を適用し、2022年度までのD-STEP科目又は③コース別授業科目を含める場合

修了認定について

春学期末ならびに秋学期末に期間を設け、プログラム修了認定の申請を受け付けます。修了要件充足の判定ならびに修了の認定は先端数理科学研究科委員会において行い、修了を認定された履修者には先端数理科学研究科長名での修了証を発行します。申請期間・申請方法についてはOh-o!Meijiでお知らせします。
明治大学大学院